6月14日、総合格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(58)が、プロボクシング元世界5階級王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(45)と、総合格闘家の朝倉未来(29)がエキシビションマッチで対戦すると発表した。
メイウェザーは1996年のアトランタ五輪のボクシング・フェザー級で銅メダルを獲得後にプロに転向。プロボクシングでは50戦50勝の無敗で5階級王者を成し遂げた。
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2017年8月、総合格闘家でUFC世界王者のコナー・マクレガー(33)と試合をおこなったのを最後にプロボクシングの現役生活を終えたメイウェザー。
だが、2018年11月に突如、当時20歳のキックボクサー・那須川天心(23)と、3分3ラウンドの、ボクシングでのエキシビションマッチをおこなうと発表したのだ。
2018年12月31日におこなわれた対戦では、気合十分で入場する那須川に対して、メイウェザーは終始、笑みを浮かべながら登場。
ゴングが鳴ったあとも、メイウェザーは相手に舌を突き出すなど、徹底的に挑発をおこない、パンチも簡単にかい潜る。開始1分ほどが過ぎたとき、メイウェザーが軽く頭付近へ左フックを見せると、那須川の体はあっという間にマットに横たわった。
その後も手を出す那須川だったが、メイウェザーを捉えることができず、開始2分ほどの右アッパーで2度めのダウン。立ち上がってすぐのカウンターの右で3度めのダウンと、まさにメイウェザーによる “蹂躙” となった。
すぐに那須川陣営はタオルを投入、メイウェザーのTKO勝ちとなった。わずか1ラウンド2分19秒の出来事だった。
当時から “神童” と称されていた那須川は、リングから降りると人目も憚らず、大号泣。戦前に「無謀」と批判されたとおりの結果となり、体を支えられながら花道を戻っていった。
那須川はのちにテレビ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA)のなかで、メイウェザーとの試合中、「正直怖くなってしまった」との心境を明かしていた。
6月14日、朝倉との会見に登場したメイウェザーは、2018年の那須川との対戦について「(主催者に)私は『これって3ラウンド保たせた方がいいの? それとも1ラウンドで終わらせた方がいいの?』と尋ねました。すると『遊ばないでくれ』と言われたので、1ラウンドで倒しました」と語り、手加減がなかったことを明かしている。
あれから約3年半、45歳となったメイウェザーの強さはいかほどか――。
( SmartFLASH )