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大谷翔平、30本超を賞賛すべき理由…本塁打を連発した長距離打者は翌年以降は成績下落

スポーツ 投稿日:2022.06.16 06:00FLASH編集部

大谷翔平、30本超を賞賛すべき理由…本塁打を連発した長距離打者は翌年以降は成績下落

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 

 近年のMLBでは、長距離打者が本塁打を量産すると、翌年以降に苦しむことが多いように見受けられる。

 

 代表例としてよく言われているのが、クリスチャン・イエリッチ選手(ブリュワーズ)とコディ・ベリンジャー選手(ドジャース)だ。イエリッチ選手は2018年、ベリンジャー選手は2019年にいずれもナショナルリーグのMVPを獲得したが、両選手とも2020年以降の成績が低迷している。

 

 イエリッチ選手は、2017年まで在籍したマイアミ・マーリンズでイチロー選手のチームメイトであり、日本のファンにもお馴染み。トレード移籍後の2018年に36本塁打、打率.326、OPS1.000の大活躍でMVPを獲得。翌年はベリンジャー選手にMVPを譲ったとはいえ44本塁打、打率.329、OPS1.100と前年を上回る成績を残した。

 

 

 しかし2020年は、60試合の短縮シーズンで12本塁打(162試合制なら32.4本)を放つも打率.205と苦しみ、2021年は腰痛に苦しんで9本塁打、打率.248に終わった。今季もここまで6本塁打、打率.242という成績だ。

 

 ベリンジャー選手は、MVPを獲得した2019年に47本塁打、打率.305、OPS1.035という素晴らしい成績を残した。その2年前の2017年には新人王を獲得しており、順調に才能を伸ばしていると思われた。

 

 しかし、MVPの翌年である2020年以降、本塁打は12本(60試合制)、10本、今季もここまで7本。打率は.239、.165、.207である。2021年は左足や脇腹の故障で何度も故障者リスト入りしていた。

 

 この2人はMVP経験者なのでどうしても目立ってしまうのだが、じつは2016年以降、メジャー全体でシーズン本塁打数3位以内に入った選手は、たった一人を除いて全員、翌年の本塁打数が減っている。2020年は60試合短縮シーズンだったので、162試合に換算して比較したが結論は変わらない。

 

 そのたった一人とはクリス・デービス選手(当時アスレチックス)で、彼は該当選手の中で唯一3年連続で40本塁打以上を記録した選手でもある。2016年に42本塁打でメジャー全体3位タイ、2017年には1本増やして43本塁打でメジャー全体4位、さらに2018年は自己最多の48本塁打でメジャートップだった。

 

 しかし、その後は成績を落とし、2017年以降に限れば、メジャートップ3以内の本塁打数を記録した選手のなかで、唯一2022年にメジャー契約を勝ち取れなかった選手となってしまった。

 

 2021年の本塁打数上位の選手たちも、今のところ同様の傾向にある。48本塁打でメジャートップタイだったブラディミール・ゲレーロJr.選手(ブルージェイズ)は、今季40.5本ペースながら打率は.258で、昨年の.311よりかなり下がっている。

 

 同じく48本塁打だったサルバトーレ・ペレス選手(ロイヤルズ)は今季24.3本ペース、打率は.212(昨季は.273)。

 

 昨季46本塁打で、メジャー全体3位だった大谷翔平選手は今季34本ペースだが、打率は.255(昨季.257)とほとんど変わらない。ちなみに昨季4位の45本塁打だったマーカス・セミアン選手(レンジャース)は今季16.2本ペースで、打率は.226(昨季.265)だ。

 

 ところで今季は、アーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)が本塁打数でメジャートップを独走している。ここまで24本塁打でシーズン64.8本ペースだ。

 

 ただし、彼にしても、新人王を獲得した2017年に52本塁打を放った後は故障に苦しみ、2018、2019年の2年間はそれぞれ27本塁打、2020年は9本(162試合なら24.3本)だった。2021年になり、ようやく39本塁打と成績上昇の兆しが見えていた。

 

 2021年に本塁打を量産した選手が今季あまり打てていないのは、ボールが飛ばなくなったせいもあるのだろうが、2016年以降、1試合あたりの平均本塁打数が増えた年も減った年もある。

 

 そんななかで本塁打数トップ3を記録した選手が、翌年には軒並み本数を減らしている。パワー自慢の多いMLBの選手たちでも、本塁打を量産し、それを2年、3年と続けていくのは大変困難で、ほとんど不可能ということだろう。

 

 日本でもアメリカでも、投手については大活躍してたくさん投げた翌年は反動があり、成績が下降するなどと言われることがある。野手についても、年間500以上もの打席に立ち、フルスイングを繰り返す長距離打者については、翌年以降の反動があると考えるべきなのだろう。そのことは、成績や怪我の状況が如実に物語っている。

 

 そんななか、大谷選手は昨年よりも多少ペースが落ちているとはいえ、今年も長距離打者のひとつの目安といえる30本塁打を超えるペースで本塁打を量産している。打率も2021年とほとんど変わらない。しかも、何度も言われるように、先発投手の役割をこなしながらである。

 

 まだシーズンは長く、これから故障の心配もあるが、2021年の大車輪の活躍に鑑みると、今季は大きな故障もなくシーズンを過ごすことができれば、それだけでも十分、賞賛に値するといえるのではないか。

 

文・小島一貴(元メジャーリーグ通訳、現MLB選手会公認代理人)

 

※成績は日本時間6月14日全試合終了時点

 

( SmartFLASH )

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