ボアダンHCの骨折は「ビーチバレートレーニングで」
「(当該合宿には)スタッフ5名、選手11名、計16名が参加しております。
本合宿はオリンピックレース最終戦となるグランプリドーハ大会から帰国後、新型コロナウイルス感染予防措置の2週間隔離を経て、低下した体力を戻すためのフィジカル合宿と位置付けられており、フットワーク以外のフェンシング練習はおこなわれておらず、参加メンバーもその認識をもって参加したことが確認されております。
急激なトレーニングによる怪我を防ぐため、トレーニングは午前のみに設定され、フットワークやサーキットトレーニング、ダッシュ、ボールエクササイズ、ヨガなどを実施し、それ以外の時間は個々人で休養、トレーナーによるケア、散歩、サイクリング、海に入るなど、それぞれの方法でリカバリーに努めていましたが、天候の悪い日が多く室内で過ごした選手が多かったことも報告されています。
帰京日前日の午前にはトレーニングの一環として砂浜でビーチバレーをおこなったこと、もともとフリーの予定であった帰京日前日の午後には、参加者のうち、希望者のみ自己負担でマリンアクティビティをおこなったことも確認されています。
ビーチバレートレーニングの際、ボアダン氏が帰京日前日に左足親指を負傷しましたが、スケジュールに変更はなく、帰京日に車椅子で帰京しました。帰京後、骨折であると判明したと認識しております」
また、合宿に助成金などが費やされていることについて見解を求めると、
「合宿の時期や目的によって、また合宿中のオフの日にフェンシング以外の活動をおこなうことは多々ありますが、本合宿においては、合宿の目的に照らし合わせて問題となる行動はなかったことを確認しております。
引き続き助成金の申請にあたってはその意義を十分に理解し、申請するにふさわしい目的・内容であることの精査を徹底してまいります」
との回答だった。
武井は7月1日の“文春砲”に対する一連のツイートの最後に、本誌が合宿について問い合わせたことについて触れ、
《就任前の出来事でもあり、究明に時間を要しますが、これを機に、内在する問題を積極的に調査、洗い出し、改善し、再発防止、不適切な活動の抑止を徹底致します》
と、つぶやいていた。
もしこの投稿のとおり、本誌の取材がきっかけで、現会長が2021年4月の合宿の存在を知ったとすれば、協会の “自浄作用” は極めて低いと言わざるをえない。
( SmartFLASH )