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保身のためにアギーレ留任 サッカー協会の大失態全内幕

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2014.12.11 09:00 最終更新日:2014.12.11 09:00

八百長疑惑の渦中にあるハビエル・アギーレ日本代表監督(56)。4日午前に日本に戻り、サッカー協会にあらためて「ワタシは潔白だ!」と、あらためて身の潔白を訴えている。 アギーレがスペイン1部リーグのサラゴサ監督時代に、八百長に関与したという疑惑。スペインの検察はすでに関係者らを起訴する方針を固めたと現地メディアは報じている。 仮に起訴されれば、アギーレには裁判所の召喚に応じる義務が生じることになる。さらに、有罪ともなれば最高で4年の懲役のうえ、サッカー界から永久追放の可能性があるのだ。当然、日本代表監督としての進退にも影響している。 「協会がまず恐れたのは、最初の召喚が来年1月9日開催のアジア杯の期間中におこなわれること。もし開催中にアギーレがスペインに呼び戻されるようなことになれば、世界中のサッカー関係者から協会は『監督の身体検査もできないのか』と笑いものになっていたはず。だが、アギーレ本人が『起訴されたとしても、スペインの裁判所への召喚は来年2月。アジア杯での指揮には影響しない』と主張したため、一応は続投という決着を見た」(担当記者) だが、ことはそう簡単に収まりそうにない。サッカーライターは次のように語る。 「起訴された場合、スペインから何度も召喚される可能性がある。しかも、判決が出るのは6カ月から1年先だという。もし有罪となればアギーレは解任され、新監督を迎えることになる。当然、戦術、采配なども変わってくるだろうし、それまでの期間が無駄となる。『疑惑の時点でスパッと見切りをつけて解任すべきだ』という声が協会内からも聞こえるようになっている」 サッカー協会には、アギーレを切ることができない理由があるという。 「ザッケローニの後任探しは難航した。ようやく見つけたアギーレが短期で解任となれば、交渉役の霜田正浩技術委員長らの責任問題に発展する。それだけは絶対避けたい」(協会関係者) 保身のためにアギーレを留任させるサッカー協会。「スペインの報道は先走っており、現段階で協会は“シロ”との印象を持っている」(前出・協会関係者)というが……。一発逆転で不起訴とならない限り、解任へのロスタイムは残りわずかだ。 (週刊FLASH 12月23日号)
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