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大谷翔平 エ軍新オーナー候補は「NBA常勝軍団」作った男!残留確率はほぼゼロから大幅アップ

スポーツ 投稿日:2022.08.31 06:00FLASH編集部

大谷翔平 エ軍新オーナー候補は「NBA常勝軍団」作った男!残留確率はほぼゼロから大幅アップ

写真・AP/アフロ

 

 また長い連敗トンネルが見えはじめた8月24日(日本時間)、大谷翔平(28)が所属するロサンゼルス・エンゼルスに、さらなる衝撃が走った。

 

「私や家族は、今がそのときだとの結論に至った」と声明を出したのは、エンゼルスを保有するアート・モレノ氏(76)。彼の結論とは、球団売却のことだ。

 

「モレノ氏は2003年にウォルト・ディズニー社から1億8000万ドル(約250億円)でエンゼルスを買収しましたが、現在はその価値が22億ドル(約3000億円)と10倍以上に。『そのとき』と言うのも納得の高騰ぶりです」(現地記者)

 

 

 今季も、2014年以来のポストシーズン進出は絶望的なエンゼルス。メディアの関心は、早くも新オーナー予想に移りだした。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、モレノ氏の声明の直後に、米バスケ・NBAのゴールデンステイト・ウォリアーズの共同オーナーを務めているジョー・レイコブ氏(66)が最右翼と報じた。

 

 同紙が買収について尋ねると、レイコブ氏はメールで「私たちはいい機会を見据えている」と回答。その文末には「にっこり笑顔の顔文字」が添えられていたという。

 

 米経済誌「フォーブス」によれば、レイコブ氏の個人資産は15億ドル(約2000億円)。2010年に、ウォリアーズを4億5000万ドル(約600億円)で買収した。

 

「当時のウォリアーズは、30年以上ファイナル進出から遠ざかっていた弱小チームでした。それが買収後の12年間で、NBAファイナルに6度進出し、昨季も含め4度優勝を果たす強豪チームに成長したんです。レイコブ氏は自ら強化ポイントを挙げて、改革に着手。

 

 怪我をしがちだったステフィン・カリーと、2012年に4400万ドル(約60億円)の高額契約を結び、彼を軸にしたチーム作りを進めました。それが成功し、カリー自身も2017年にNBA史上最高額の総額2億1000万ドル(約280億円)の契約を結ぶスター選手になりました」(スポーツライター)

 

 いまやウォリアーズの資産価値は56億ドル(約7500億円)にまで“成長”した。メジャーリーグ評論家の福島良一氏は、こう話す。

 

「今の米スポーツ界では別競技の2チームを保有することは珍しくありません。ボストン・レッドソックスのオーナーのジョン・ヘンリー氏は、英サッカーのリバプールも保有しています。

 

 レッドソックスは2018年にワールドシリーズを、リバプールは2018年~2019年シーズンに欧州チャンピオンズリーグを制覇し、“常勝のメンタリティ”やノウハウを別競技間で共有できることを示しました。レイコブ氏はウォリアーズを常勝軍団に成長させましたし、野球においても強化のために何が必要かをよくわかっているはずです」

 

 今回の球団売却はエンゼルス強化だけでなく、大谷の去就にも関わってくる。“常勝請負人”の新オーナーとなれば大谷が望む「ヒリヒリする9月を過ごしたい」を実現するチームに生まれ変われる可能性は十分にある。一方、福島氏は「新オーナー就任の時期がカギを握ります」と続ける。

 

「このままの弱いエンゼルスでは、2023年オフにFAになる大谷の残留は限りなくゼロに近いと思っていました。新オーナーが来れば、話は変わってきます。ただし、重要なのは就任時期。今オフ中に決まれば、新チームのビジョンを示して大谷と残留交渉をすることができ、残留の可能性は非常に高まるでしょう。ですが、売却が来季の中盤以降になれば、そこから劇的にチームを改革するのは難しく、残留の可能性は低くなると思います」

 

 残留確率はほぼゼロから80%ほどに急上昇したと言っていいだろう。しかし、メジャー球団の売却交渉は長期化することも多いのが気がかりだ。

 

「モレノ氏は今季途中の大谷のトレード放出を頑なに拒否しましたが、それは球団売却を見据えて、少しでもエンゼルスの資産価値を高めておきたいという思惑からでしょう。1ドルでも高く売りたいモレノ氏と1ドルでも安く買いたい新オーナーの攻防で、売却交渉が長期化しなければいいですが……」(前出・現地記者)

 

 ついに球界を超えた“100年に一人の二刀流”の争奪戦になるーー。

( 週刊FLASH 2022年9月13日号 )

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