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大谷翔平、MVPを賭けた熾烈バトルの「勝利条件」残り6試合で6回以上登板し、3勝あげれば確定

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.09.02 16:17 最終更新日:2022.09.02 16:19

大谷翔平、MVPを賭けた熾烈バトルの「勝利条件」残り6試合で6回以上登板し、3勝あげれば確定

写真・アフロ

 

 8月29日(現地時間)から始まったエンゼルス対ヤンキースの3連戦は、連日4万人以上が詰めかけ、熱戦が繰り広げられた。なかでも目立ったのが、エンゼルスの本拠地・アナハイムスタジアムだったもかかわらず、多くのヤンキースファンが集まったことだった。

 

 ヤンキースファンとしては、「MVPはオオタニではなくジャッジ」だということを目撃したかったのだ。

 

 大谷翔平vs.アーロン・ジャッジ。2人はMVPをめぐり、熾烈でハイレベルな戦いを繰り広げている。

 

 

 大谷は、打っては本塁打30本、投げては11勝という偉業を達成。かたやヤンキースのジャッジは、驚異的なWAR(勝利貢献度を示す数値)を記録し、現在51本塁打とア・リーグ内でホームラン王を独走している。


 この3連戦では、ともに2本塁打と引き分けのように映るが、インパクトを残したのは大谷だった。

 

「本塁打数ではジャッジに大きく差をつけられていますが、大谷が31日に放った今季30号は、日本人としては初の2年連続の30本超え。

 

 加えて『10勝&30発』はメジャー初の快挙です。しかも逆転3ランを打った相手が、ア・リーグナンバーワンの豪腕ゲーリット・コールからですからね。MVPに向け、価値のある一発でした」(現地記者)


 現在、アメリカの大都市であるニューヨークとロサンゼルスは、優勝争いよりもア・リーグのMVP争いに注目が集まっている。

 

「当然ニューヨークのファンはジャッジ押しで、ロスは大谷推しですが、ややジャッジがリードしていると見られています。

 

 それは、“野球の神様” で、ヤンキースの象徴であるベーブ・ルースの年間60本塁打を抜く勢いだからです。しかし、ヤンキース以外のファンや記者には、大谷を押す人も大勢います。

 

 確かに、ジャッジは最高のシーズンを過ごしており、60本超えは素晴らしい記録ですが、メジャーのHR最高記録はバリー・ボンズの73本。対して大谷の10勝&30本塁打は、間違いなくメジャー初のことです。なので、決してジャッジ有利とはいえません」(同)

 

 また「大谷の2年連続MVPは、バッティングではなく、ピッチングがカギを握る」と続ける。

 

「あといくつ勝ち星を上積みできるかと同時に、投球回数が大事です。ベーブ・ルースが2桁本塁打&2桁勝利をあげたのは、1918年のこと。記録は11本塁打、13勝でした。

 

 大谷は現時点で本塁打は30本とべーブ・ルースを抜いていますが、勝利数はまだ11なので、両方の記録を抜いているとは言えません。

 

 もし大谷が14勝し、規定投球回数を達成できれば、“真の歴史的快挙” となります。そうなれば、ジャッジがいくら60本以上本塁打を打ったとしても、MVPは大谷で間違いなく決まりでしょう」(同)

 

 気になる規定投球回数は、メジャーの場合162回。大谷は現在128回で、あと34回だ。このまま中5日で登板するとすれば、現地時間1日時点で残り6試合登板する計算だ。毎試合6回以上投げられれば、合計で164回となり、ギリギリで規定投球回数を突破できる。

 

 決して楽な数字ではないが、大谷ならば、まだ可能性はある。

 

 全米を巻き込んだMVP論争だが、最後に全米一の大谷マニアを自認するFOXスポーツのアナリスト、ベン・バーランダー氏の言葉を紹介しよう。

 

「ジャッジは(ベーブ・ブルースの記録)歴史を追いかけようとしている。でも、オオタニは歴史そのものだよ」

 

 手に汗握る戦いを、見逃せない。

( SmartFLASH )

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