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“56発男”村上宗隆 「そっちに持っていくんかい!」プロOBが唸ったのは5打席連続ホームラン後の一打だった

スポーツ 投稿日:2022.10.04 20:46FLASH編集部

“56発男”村上宗隆 「そっちに持っていくんかい!」プロOBが唸ったのは5打席連続ホームラン後の一打だった

日本人最多となる56本塁打を達成した村上(写真・時事通信)

 

 ヤクルト村上宗隆(22)は、打ちまくった一年を最高の形で締めくくった。

 

 10月3日、今季セ・リーグで最後の試合となる横浜DeNAベイスターズ戦で、不動の四番“村神様”は、王貞治氏を超える日本人最多となる56本めの本塁打を放った。これで史上最年少の三冠王を確定したばかりか、塁打、得点、出塁率、長打率、得点圏打率、四球、OPSとセ・リーグの主要打撃部門で「10冠」に輝いた。

 

 

 当然、評論家たちから賞賛の声が寄せられている。ヤクルトOBの広澤克実氏は、「50年来の逸材」とさえ語る。

 

「投手の配球には、(1)緩急(2)内外(3)高低(4)ストライク&ボールと、4つのパターンがあります。これを使って投手は打者を抑え込みにいくわけですが、今季8月の村上には、これらの配球がまったく通用しませんでした。

 

 たとえば高低ですが、インハイで視線を上げさせておいて、次にアウトローで目先を変えるわけですが、それでもついていってレフトスタンドまで運んでしまう。ボール球で勝負したいけど、振ってくれない。まさに『死角なし』だったんです。

 

 僕は長く野球を見てきましたが、今季の村上に匹敵するのは王さんだけです。王さんが初めて三冠王を獲った1973年から数えて、私は村上を“50年来の逸材”と呼びたい」

 

 小学生だった村上に指導した際のことを述懐するのは、“史上最高のスイッチヒッター”と呼ばれた松永浩美氏だ。

 

「指導者が『この子は将来伸びるかどうか』試金石にするのは、野球の実力だけではなく人間性なんです。アドバイスを素直に聞き、失敗を人のせいにせず、自分ができなかったことを認める子がいちばん伸びます。

 

 村上はたしか小学校4年生か5年生くらいだったと思いますが、これらをしっかり理解していた。また、僕がほかの子にアドバイスをしていると、そっと寄ってきて聞き耳を立てるほど熱心でした。

 

 今季驚かされたのは、5打席連続ホームランを放った次の打席です。すべての観客が6打席連続を期待する異様な雰囲気のなかで投じられた一球にタイミングを外されたんです。にもかかわらず、体が一瞬パッと止まって、コンパクトに逆方向に打って二塁打にしました。

 

 これを見たときに『もはや手がつけられないな』と思いましたね。ネット上では『二塁打ならショボイな』と言っている人がいるようですが、そういうのはだいたい野球をやったことがない人なんです。でもね、プロから見たら、5連発のあとの打席で動きを止めて『そっち(逆方向のレフト)に持っていくか?』ということですよ」

 

 村上はメジャー志向が強いといわれているが、「慢心せずにやれば十分に通用する」と、元メジャーリーガーの野村貴仁氏は続ける。

 

「とにかくメジャーの投手は背が高い。(身長190センチの)佐々木朗希より高い投手がいっぱいおるんです。上から投げ下ろしてくる感覚なので、(左打者・村上の投手側の)右目の角度さえ気をつければ打てると思う。松井秀喜は水平に構えていましたが、彼の場合は左目を少し下げていたら、もっと打球は上がっていたはずです。村上はその角度だけキッチリ合わせたら、メジャーでも間違いなく打てると思う。大谷翔平が40本打てるんだから、村上も十分やれるでしょう」

 

 賞賛は球界OBだけではない。

 

 ヤクルトファンの聖地として、2023年4月で丸20年を迎える東京・野方のスポーツバー「スワハウス」。マスターの宮沢健一郎さんは「生まれたときからのヤクルトファン」という筋金入りの燕党で、お店には伊藤智仁投手コーチや元監督の真中満氏も遊びに来るという。

 

 宮沢さんは「まず最初に『ありがとう』ですよね。感謝しかない。最年少で、過去すべてを塗り替えた村上がヤクルトの四番を打っていることに『ありがとう』のひと言です」と目を細めた。

 

 神宮球場の最寄り駅である外苑前駅から徒歩1分の『和’s』は、ヤクルトファンの集う居酒屋。同店の看板娘である大竹咲来さんも、「(55本塁打は)記録達成時の王さんより若いのに、本当にすごい。プレッシャーのなかでも、率先して声を出してチームの雰囲気をよくしてくれている。村上選手が来てくれたら、ぜひ当店の馬刺しを召し上がっていただきたいです」と語る。

 

 村上は9月13日の巨人戦で55号を放って以降、13試合ノーアーチが続いた。だが、むしろ「この経験がさらに村上を成長させる」と、前出の広澤氏は語る。

 

「村上が打席に入ると、ファンは本塁打以外を期待していません。その期待の高さは本人にひしひしと伝わり、打席に入る際の大きな重圧になる。そこから調子を崩すのはむしろ必然です。まだ22歳なんですから。でもね、この苦しい経験は来季に絶対繋がります。村上の挑戦はまだまだ続くわけですから」

 

 苦しい時期を乗り越えた村上。末恐ろしいほど、伸びしろは無限大だ。

( SmartFLASH )

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