「大関の名に恥じぬよう、正々堂々精進します」
5月31日、大関・高安(27)が誕生した。「どんな状況でも顔色を変えないのが自分の大関像」と正々堂々語った新大関だが、その日の深夜、六本木で見せた顔とはーー。
昇進伝達式がおこなわれたのは都内の高級ホテル。その後、番組出演のためテレビ局をハシゴし、小岩の田子ノ浦部屋へと戻ったのは夕方のこと。慣れないイベント続きで、さぞお疲れかと思いきや新大関はタフだった。
深夜11時。知人と思われる大柄の男性とタクシーに乗り込み、都心方面へと向かったのだ。さては、親しい仲間と祝杯をあげるつもりなのか。
と、ここで新大関、思いもよらぬ行動に出る。「すき家」のドライブスルーへタクシーを入れるや、すかさず牛丼を注文。その数、なんと6個(推定)! 高安といえば、大食いが多い角界でもトップクラスといわれる大食漢。
「さんざん飲み食いをして、1時間もすれば『腹が減った』と漏らす。なので、中華料理店などに行き、カツ丼と中華丼をシメに食べるのが定番です」(相撲記者)
地元・土浦市の行きつけの「レストラン中台」の中台理香さんも、「友人と3人で来たとき20人前ほど注文したことがあります。そのうち17人前は高安関が食べました」と証言するほどだ。
牛丼6個を受け取って、タクシーは再び都心へと向かう。高安は車内で豪快に牛丼をかっこんでいる。十分に食欲を満たしたところで、タクシーは六本木に到着。狭い路地で車を降りた大男2人は、スマホを見ながら右往左往。店を探しているようだが、ほどなくして目的地へ。2人が入ったのは、六本木でも屈指の高級キャバクラだった。
約1時間後の深夜1時、店から出てきた。高安は上機嫌に見える。2人はもう一軒飲みに行くが、今度は30分ほどで店から出てきた。その後、タクシーに乗り込み首都高速を快走して、小岩方面へと去っていった。気がおけない友人と記念すべき日に手短な祝福をしたのだろうかーー。
七月場所では横綱と大関、田子ノ浦コンビにさらに注目が集まる。
「高安は大雑把というか、細かいことを気にしないタイプ。やや神経質な稀勢の里と性格は好対照ですが、2人の絆は強いですよ」(前出・相撲記者)
次の目標は初優勝だ。
(週刊FLASH 2017年6月20日号)