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イチロー、松坂が女子高生選抜と真剣野球勝負! 134km/hを投げる49歳&相手女子のレベルにどちらも送られる驚嘆

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.03 16:48 最終更新日:2022.11.03 16:52

イチロー、松坂が女子高生選抜と真剣野球勝負! 134km/hを投げる49歳&相手女子のレベルにどちらも送られる驚嘆

高校野球女子選抜との試合で1回、森崎杏に適時三塁打を浴びるイチロー (写真・産経新聞)

 

 11月3日、イチロー率いる草野球チーム「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」と「高校野球女子選抜」の試合が、東京ドームで開催された。イチローは投手として先発出場。2021年に引退した松坂大輔が「4番・ショート」で先発メンバーに名を連ねた。

 

 対する高校女子選抜は、全国の高校から集まったトップレベルの20人。ただし、女子高校生相手でも手を抜かないのが“イチ流”だ。49歳となったイチローだが、1回から130km/h台の球をビシビシ投げ込んだ。

 

 

 SNSでも

 

《イチロー、49歳で130キロ前半投げれるの凄すぎる》

 

《野球女子高校選抜チームを相手に、一切手を抜く事なく全力で勝負に挑むイチローさんカッコいい。永遠の野球小僧♪》

 

 と、大いに盛り上がりをみせた。

 

 3回裏には、アウトカウントを間違え、走塁ミスでアウトになった松坂を、イチローが「コラーッ!」と一喝する場面もあった。

 

「単なるエキシビジョンマッチではありません。真剣勝負です。女子選手たちの野球に対する熱い思いを知るイチローさんは、2021年12月にも、高校女子選抜チームと対戦しています。先発登板し、最速135km/h、9回147球を投げ、17奪三振で完封勝利。寒い時期に屋外だったので、途中で足がつり、マウンドにうずくまることもありましたが、最後まで投げ抜きました。

 

 高校生が自分と対戦することにどんな意味があるのか、よくわかっているからです。だからこそ、手を抜くことはなく、絶対に勝たないといけないという気持ちで、試合に臨んでいるのです」(スポーツライター)

 

 高校生も負けてはいない。1回表、3番を打つ森﨑杏内野手(福知山成美高)がイチローの128km/hをとらえ、右中間を破るタイムリー三塁打を放ち、先制点を挙げた。打者イチローに対しても、内野ゴロ3つに内野フライと、完璧に抑えてみせた。

 

 SNSでも

 

《イチローに3球連続カーブで内野フライに打ち取る女子すご。高校女子選抜レベル高い!》

 

《女の子に大人気ないかなって思って見てたけど、レベル高すぎてつえぇー(笑) イチローが本気になるのも分かる》

 

 と、驚く声が多かった。

 

 野球の競技人口は減少傾向にある。小学生軟式野球人口は2010年に約30万人だったが、2020年には18万7015人まで減少した。そんななか、女子野球は広がりを見せている。全日本女子野球連盟によると、女子硬式野球チーム数は、2010年に21だったものが、2021年には102に。競技人口も、2015年の1519人から、2021年には2533人と急増。軟式や、ほかの団体に属する選手を含めると、女子の競技人口は約2万1000人にまで増えているという。

 

 2010年に設立された女子プロ野球リーグ「JWBL」は、資金難のため2021年12月に事実上、消滅したが、女性の野球の活躍の場は新たな動きもある。「埼玉西武ライオンズ・レディース」「阪神タイガースWomen」に続き、2021年12月には巨人が女子チーム創設を表明。2023年からの活動を目指している。今後、イチローとの真剣勝負に挑んだ選手たちが、日本女子球界の中心となっていくことになる。

 

 試合は7対1で「KOBE CHIBEN」が勝利。イチローは9回まで投げ抜き、最速134km/h、131球、14奪三振。許したヒットは2本。松坂は3安打だった。試合中は厳しい表情を崩さなかったイチローだが、ゲームセットの声がかかり、ようやく笑顔を見せた。その笑顔は、将来、球界で活躍する女性たちに大きな勇気を与えただろう。

( SmartFLASH )

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