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連戦連敗でGM交代「巨人」を崩壊させたチーム内の疑心暗鬼
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.06.14 06:00 最終更新日:2017.06.14 06:00
記録的な13連敗で、堤辰佳GM(51)が退任した巨人軍。いま球団で何が起きているのか。
「WBC中に菅野智之は、伯父の原辰徳前監督から『腕が千切れても投げてこい』と激励を受け、それに応える投球を見せた。だが伯父のいない巨人では、『自分なりのやり方でやる』と、忠誠心は感じられない。村田修一は今年、禁酒で臨んでいた。だがベンチ暮らしが続き、酒を解禁。足の状態も悪く、最近は不満を口にしている」(担当記者A)
決定打は怠慢プレーの常習犯、クルーズの突然の一軍昇格。これには選手も、さすがにしらけきっているという。
「昇格前日のスポーツ報知に『クルーズ使え!!』と見出しが躍った。これは原前監督が書かせたともっぱらの噂。しかも、昇格は高橋監督の意に反しており、フロント主導。選手は疑心暗鬼となり、巨人は空中分解しつつある」(担当記者B)
これも、すべては「高橋監督が蒔まいた種」と、スポーツ紙デスクは言う。
「原前監督は選手を監督室に呼んで話したり、個別指導もやった。だが、高橋監督は選手とコミュニケーションを取ろうとしない。しかも、気の利いたコメントを言わないわりに選手批判はけっこうする。記事を読んで初めて知った選手は、『ほかに何を言ってた?』と逆取材してくる。遠回しの批判を聞けば、監督のためになんて気持ちは湧いてこない。
ただどれだけ負けが込んでも、無理を言って監督になってもらった手前、首を切れない事情がある。本人も『そもそもなるつもりはなかった。FAの3選手だって希望したわけじゃない。フロントが悪い』と開き直っている」(担当記者C)
11連敗を経験したOBたちも気が気でない。OB会会長の柴田勲氏は、「打者ならセンター返し、投手なら外の低目を中心に丁寧に投げる。困ったときこそ基本を意識してほしい」と語る。
当時、主戦級だった横山忠夫氏は、「必死さが足りない。打者なら当たってでも塁に出てやるという気概。主力級にこそ、その姿勢を求めたい」と喝!
かつて『巨人の星』で、星飛雄馬は血の滲むような努力の末に、3つの魔球を生み出した。そんな男の名言を最後に。
「おれは傷だらけでやる野球をえらぶ! 地をはって傷だらけになってもその血ぞめの手で巨人のでっかい星の栄光をつかむんだ!」
いまのナインに響くのか……。
(週刊FLASH 2017年6月27日号)