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W杯、スクリーンに「1位JAPAN」と映った瞬間、スタジアムの空気が激変した【カカロニすがやの「W杯観戦記」】
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.02 22:03 最終更新日:2022.12.02 22:05
最高の夜です!!!! 日本が、ドイツとスペインを破ってグループリーグ1位通過!
いったい誰が想像したでしょうか!? 現地に行って日本代表を応援している僕ですら、こんな展開になるとは思ってなかったですよ!
スペイン戦から遡ること数時間前。おぎやはぎさんの深夜ラジオにリモート出演した僕は、いつもより少し遅めのキックオフ1時間前にスタジアムへ。
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現地時間21時のカリファ国際スタジアムは少し涼しく、着いた頃には、その日の対戦カードがデザインされたマッチデーマフラーが売り切れかけていました。
マフラーのカラーは黄色と赤の2色。完全にスペインカラーです。試合後に買うのは勝ったチームのサポーターなので、勝ちそうなチームの色にしてるんですね。
僕は、最高の記念になるからと思い、試合前にこのスペインカラーのマフラーを購入しました。
前半、スペインは恐ろしく上手い。その上、最後を決め切らないイメージだったスペインが、早々にゴール。とにかく前半をこの1点で凌いでくれ! と祈るしかない45分でした。
そして、後半日本の立て続けのゴールに、僕たちサポーターの歓喜は爆発! 号泣するサポーターもいるくらいの熱狂です。
過去の大会ではなかった、大型スクリーンにグループリーグの暫定順位が表示される仕様により、このまま行くと自分たちが勝ち上がれるかどうかが明確にわかります。
日本サポーターは、勝ち越した瞬間は歓喜の渦でしたが、裏の試合でコスタリカがリードし、仮に1点取られたら敗退と知った瞬間、「いやコスタリカ、それは違うぞ!!」と叫びました。
その後ドイツが追いついて、スクリーンには「1位JAPAN」の文字が!! その瞬間、スタジアムの空気が一気に変わりました。
座って観戦していた日本サポも、中立の外国人サポも、スペイン代表のユニフォームを着たアジア系サポも、みんなが日本を応援する空気になったのです。
試合終了の瞬間、歓喜は爆発しました。周りのサポーターと抱き合い、知らない人同士だとしても、はるか遠いカタールに来た我々は同じ苦労を知る仲間なんだと感じることができました。
試合終了後、「延泊! 延泊!!」と嬉しい悲鳴をあげながら職場への謝罪と延泊の手配をする仲間たちに、「こっちに残れ」と甘い誘いを受けましたが、僕はこの試合を最後に帰国します。
なぜなら、日本で仕事があること、貯金が尽きたこと。そして何より生後6カ月の娘に会いたいのです。
一緒に宿泊した仲間に僕のトレードマークである「8強Tシャツ」を託し、この先の旅を日本から妻と娘と応援します。
僕は前回のロシアW杯のベルギー戦を見たとき、「今後W杯を見に行ったって、こんなすごい試合は今後二度と見れないだろうな」と思ったのを覚えています。
まさかその4年後のW杯でそれを超える試合を見られるなんて。しかも2試合もだなんて。おかげさまで、最高の10日間を送ることができました。では、また4年後に! アディオス!アミーゴ!!
写真&文/すがやなおひろ、構成協力/松田優子
( SmartFLASH )