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ポスト浅田真央は14歳!女子フィギュア戦国時代で注目…「全日本選手権」有力選手を村上佳菜子さんが“採点”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.20 06:00 最終更新日:2022.12.21 22:28
グランプリファイナルで男子、女子、ペアの3種目を日本勢が制覇したことでいっそう注目を集めているのが、12月21日に開幕する全日本選手権。
プロフィギュアスケーターで、タレントの村上佳菜子さん(24)は「選手一人ひとりの細かいところまで注目してほしいです」と話す。
今季は羽生結弦(28)がプロに転向し、フィギュア界は新時代を迎えている。なかでも村上さんが注目するのが、ジュニアグランプリファイナルで、日本女子では13年ぶりの優勝を果たした島田麻央。
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「まだジュニア1年めの14歳ですが、体幹がしっかりしていて、ジャンプだけでなくスピンも素晴らしい。トリプルアクセルと4回転ジャンプをバチッと決めたら、優勝の可能性は十分あります。渡辺倫果選手にも期待しています」
全日本から次の世界女王は生まれるか――。そこで、有望な選手たちの「ジャンプ」「メンタル」「スケーティング」「表現力」について、5点満点で村上さんに採点してもらった。
●島田麻央(14)
ジャンプ:5
メンタル:5
スケーティング:4
表現力:4
「全日本ジュニア選手権で、トリプルアクセルを失敗して大きな転倒をした後に、4回転ジャンプをしっかり決めてきたのには驚きました。彼女の4回転にはかなりの安定感があります。ついジャンプに目が行きがちですが、スピンが本当に素晴らしい。体幹がしっかりしているので美しくて速いんです。(上体を後ろに反らした)レイバックスピンには、ぜひ注目してほしいですね」
●渡辺倫果(20)
ジャンプ:4.5
メンタル:5
スケーティング:4.5
表現力:4.5
「彼女のジュニア時代のパンフレットの自己紹介欄で『趣味は化石集め』と書いてあったのが衝撃的で、印象に残っていました(笑)。ジャンプがコンパクトで正確なので、安心して見ていられると思います。表現力に艶やかさが加わり、より魅力的なスケーターになってきました。もともと高いポテンシャルを持っている期待の選手です」
●住吉りをん(19)
ジャンプ:4
メンタル:4
スケーティング:4.5
表現力:3.5
「体の線が細くて清らかな印象がありますが、エネルギッシュで、フルーツを潰したときにはじける果汁のようなみずみずしさを感じるスケーター。まだ安定感には欠けますが、迫力のある4回転を跳ぶのでインパクトがあります。表現力を身につけることが、レベルアップのカギだと思います」
●千葉百音(17)
ジャンプ:4.5
メンタル:3.5
スケーティング:4.5
表現力:4.5
「全日本ジュニアでは2位でしたが、シニアでも通用する表現力を持ち、体の使い方がうまい。とくに、伸びやかでしっとりとしたスケーティングはハイレベルなので、見ていただきたいです。練習しているトリプルアクセルが決まれば強力な武器になるはず。もう少し艶やかさが加わると、さらに魅力的になるでしょう」
●河辺愛菜(18)
ジャンプ:4
メンタル:4
スケーティング:4
表現力:4
「17歳と早い時期に北京五輪に出場していて経験値が高いため、レベルアップが早いなと感じます。今季から指導者が樋口美穂子コーチに変わり、プログラムも音楽もとてもおもしろみがあるので注目してほしいですね。彼女の魅力は美しい演技のなかにある力強さ。それをもっとアピールできるといいと思います」
むらかみかなこ
1994年11月7日生まれ 愛知県出身 2009年にジュニアグランプリファイナル優勝、2014年にソチ五輪出場。2017年に競技生活から退き、プロフィギュアスケーター、タレントとして活躍中