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全勝優勝した「白鵬」復活の理由は「断食」による肉体改造
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.07.01 11:00 最終更新日:2017.07.01 11:00
五月場所で全勝優勝した横綱・白鵬(32)。6月27日、「39回目の優勝を目指すとなれば、自然と通算1047勝も見えてくる。そのために稽古で体をつくっていきたい」と意欲を示した。
そんな白鵬を支えるのが、杏林予防医学研究所所長の山田豊文氏。
「私の夢はもっと白鵬関を若返らせて、43回優勝してもらうこと。前人未到ですが、彼なら本当にできますよ」
山田氏は2012年から白鵬に「細胞環境デザイン学」に基づく指導をおこなっている。細胞を若返らせることで、アスリートのパフォーマンスを最大限に高められるという山田氏の指導で、白鵬は完全復活を成し遂げた。その指導の核は、力士にとっては「まさか」の断食にある。
「昨年の九月場所休場後から指導しました。『腹いっぱい食べろ』が、現代アスリートが怪我だらけになる原因。 断食を実践した“超人”は何人もいます。8000メートル超の世界の14峰すべてを完全単独登頂した初の登山家、ラインホルト・メスナーもその一人です」
独自の断食法「山田式ミネラルファスティング」は、全体を準備期、断食期、復食期に分け、徐々に食事を減らし、断食後にまた戻していくもの。
断食期に口にできるのは、基本的に水と、マグネシウムなどのミネラルバランスを維持するための特製ドリンクのみ。
「白鵬関は最初、すごくおなかが減ったみたいですが、2日め以降は調子がよくなって。復食期におかゆを食べたとき、『こんなにうまいと思ったものはない。あれからもう肉なんか食べたくなくなった』と言っていました」
山田氏の指導により、ふだんから玄米など「穀菜食」中心の
生活になったという白鵬は、断食により8kg減量したという。空腹に耐え、断食を楽しめるストイックさとポジティブさも、横綱の素質かもしれない。
(週刊FLASH 2017年6月20日号)