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十両優勝の朝乃山、取組再生回数トップで人気は“横綱級”でも幕内復帰に立ちはだかる壁
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.25 15:53 最終更新日:2023.01.25 15:57
1月25日、日本相撲協会の番付編成会議が開かれ、一月場所で幕下優勝した落合(宮城野部屋)の新十両昇進が決まった。19歳の落合は一月場所、幕下15枚目格付け出しでデビューし、7戦全勝。史上最速となる、所要1場所での関取誕生となった。
「令和の怪物」の快挙に沸く相撲ファンだが、多くの人たちが気にしていたことが、もうひとつ。SNSには
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《落合が十両昇格とのニュース、こりゃザンバラ頭の幕内とかも久々に見れそう?とにかくそれより朝乃山の幕内入りの方が個人的に興味あるが、どうなったんだろう?》
《朝乃山の再入幕入りが気になって仕事にならん》
などの書き込みが多数みられた。
朝乃山は大関だった2021年、新型コロナウイルス対応のガイドライン違反などで6場所出場停止処分を受け、2022年七月場所、三段目の番付で復帰。一月場所は14勝1敗で十両優勝している。多くの人が気になっている朝乃山の幕内復帰だが、発表はまだ先のことだ。
「番付編成会議では、次の場所のすべての番付が決まります。しかし、会議の当日に発表されるのは、横綱や大関の昇進、十両昇進、そして引退力士だけ。幕内昇進力士は決まってはいるものの、発表されません。次の三月場所の番付がわかるのは、2月27日の番付発表です。力士本人や親方には先に知らされるという話もありますが、いずれにしても、正式発表は2月27日まで待つことになります」(相撲ライター)
次の場所で、朝乃山の返り入幕はあるのか?
「幕内の枠は3つ、あるいは4つ空くとみられています。このうち、十両筆頭で9勝6敗の武将山(ぶしょうざん)は昇進が確実。残りの枠を、2枚目で9勝6敗の北青鵬(ほくせいほう)、5枚目で11勝4敗の金峰山、6枚目で12勝3敗の大翔鵬、そして朝乃山の4人で争うことになります。朝乃山は14勝1敗ですが、12枚目という番付がネック。十両では力の差が明らかとはいえ、番付は『公平さ』が前提ですから、客観的にみて、かなり難しい状況と言えそうです」(前出・相撲ライター)
NHKの「取組動画再生ランキング」は、横綱や大関、幕内の優勝争いに絡む取り組みが上位になるのが普通だが、一月場所では連日、朝乃山の取組が1位になったことが話題に。解説の北の富士氏が「ランキング見たら、上げなきゃ駄目だね、幕内に。いつまでも十両の力士に、ランキング1位取られてちゃ(幕内力士の面目は)丸潰れじゃん」と苦笑いするシーンもあった。両国国技館でも、朝乃山のグッズがバカ売れし、タオルが売り切れたとも報じられている。人気はすでに「横綱級」だ。
現在、大相撲は125年ぶりに「1横綱1大関」という番付になっており、横綱・照ノ富士は3場所休場が続いている。2022年は6場所中、平幕優勝が3回という混沌とした状況だ。そんななか、「強い横綱・大関」を望むファンが期待を寄せるのが、朝乃山なのだ。
SNSには《朝乃山、入幕せず来場所も十両に居座られたら他の十両力士に迷惑だろ?》という声もあるが、果たして――。
( SmartFLASH )