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「入来兄弟」兄の智氏が交通事故で死去 本誌が報じていた「9000万円トラブルで年俸差し押さえ」波乱の人生

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.11 20:30 最終更新日:2023.02.11 20:35

「入来兄弟」兄の智氏が交通事故で死去 本誌が報じていた「9000万円トラブルで年俸差し押さえ」波乱の人生

 

 2月10日夜、元プロ野球選手の入来智さんが、交通事故で亡くなった。55歳だった。宮崎県都城市内の交差点で、入来さんが運転していた軽乗用車が普通乗用車と衝突。病院に搬送されたが、2時間後に死亡が確認された。

 

 入来さんは都城市出身で、鹿児島実業高から1989年のドラフトで近鉄バファローズに入団。1998年、巨人に移籍したが、2000年に戦力外通告を受け、テスト入団でヤクルトへ。2001年は自己最多の10勝をあげ、ヤクルトの日本一に貢献し、オールスター戦にも出場した。2002年に2度めの戦力外通告を受けてからは、韓国や台湾でプレー。2004年に現役を引退した。

 

 

 弟の入来祐作も巨人などでプレーした元プロ野球選手で、、現在はオリックスで投手コーチを務めている。

 

 入来さんは引退後、故郷の都城へ戻り、介護の仕事に就いていたという。彼の波乱万丈の人生の一端を、本誌は取材していた。

 

 2002年3月には、10年間連れ添った元妻と離婚し、年俸を差し押さえられるなど、9000万円をめぐるトラブルになったことを報じている。

 

 入来さんは2001年、元妻との離婚にあたり、慰謝料2000万円、財産分与2000万円、子供の養育費などと合わせて約9000万円を支払う約束になっていたという。しかし、入来さんの年俸で払うことはできず、実母が土地を売却して慰謝料にあてた。さらに、弁護士を通じて養育費を減額することになったが、皮肉なことに、ヤクルトでの活躍で年俸がアップしたことで、話がこじれてしまう。

 

 元妻が養育費のアップを求めたことで、裁判所から通告が出され、ヤクルトからもらえる入来さんの年俸のほとんどが差し押さえられることになったという。現役バリバリのプロ野球選手にもかかわらず、入来さんの手元には月々、21万円しか残らない状況に――。この取材に応じたのは、当時、入来さんと同棲中の婚約者で元タレントのA子さん(当時23歳)だった。

 

 入来さんは、2015年放送のテレビ番組に出演し、浪費癖もあり、現役引退後故郷に戻ったときには、貯金も底をついていたことなどを語った。元プロ野球選手というプライドも捨てきれず、コンビニのアルバイトなど職を転々。10回以上の転職を繰り返した。そんなとき、高校時代に交際していた奥さんと再会、再婚したことで人生が変わったことを、番組で語っていた。

 

 SNSでは

 

《知ってる選手がこういう形で久しぶりに名前を聞くのは辛いな…ご冥福を…》

 

《早すぎるよ…2001年の優勝は間違いなくあなたのおかげでした》

 

と、突然の死を悼む声が続々と寄せられている。

( SmartFLASH )

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