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大谷翔平、イチローの二の舞に気をつけろ!「ブーイング」「故意死球」WBC日韓戦は4勝4敗の “遺恨” 合戦
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.10 06:00 最終更新日:2023.03.10 06:00
3月8日に開幕した第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。今大会は、20チームが参加し、1次ラウンドは4組に分かれて予選が開催されている。日本の1次ラウンドはプールBで、中国、韓国、チェコ、オーストラリアと対戦する。
なかでも注目は、10日に東京ドームでおこなわれる韓国戦。試合前から早くも “舌戦” が展開され、韓国代表の高祐錫(コ・ウソク)投手が、日本代表の大谷翔平選手に対して「投げる場所がなければ、痛くないようにぶつけようかな」と、故意死球とも取れる発言で謝罪に追い込まれた。
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日本と韓国はこれまでWBCで8試合戦い、対戦成績は4勝4敗の五分。しかし、試合内容以上に、毎試合のように “遺恨” が繰り広げられ、日韓戦は異様な盛り上がりを見せてきた。そんな “因縁” の歴史を振り返る――。
発端となったのは、2006年の第1回WBC開催直前の記者会見で、イチローが発した「(韓国、台湾など)戦った相手が向こう30年、日本にはちょっと手を出せないみたいな、そんな感じで勝ちたいと思っています」というコメントだった。
この発言に対して、韓国国民は侮辱を受けたと感じ、日本戦初戦のスタンドには「30年間、韓国に手を出せないのは日本のほうだ」と書かれたプラカードが掲げられ、「イチロー・スズキ」の名前がコールされると、ブーイングが容赦なく浴びせられた。さらに、1次ラウンドで、裵英洙(ペ・ヨンス)投手がイチローに死球を与え、故意死球ではないかと物議を醸した。
さらに、日本は1次ラウンドでの敗戦(2-3)に続き、2次ラウンドでも0-2で敗れると、歓喜した韓国選手たちは、あろうことかマウンドに太極旗を立てるという暴挙に出た。イチローは日本ベンチで放送禁止用語を吐き捨て、試合後のインタビューでも「僕の野球人生で最も屈辱的な日」と、怒りを押し殺してコメントした。
準決勝進出は絶望的に思われたが、まさかのアメリカの敗戦で、3度めの対戦となった準決勝での韓国戦でも事件は起きた。
韓国メディアが「30年間泣かせてやる」「とどめを刺せ」などと煽るなか、一大会で3連敗は許されない日本は、両チーム無得点で迎えた7回表。一死二塁のチャンスに打撃不振だった福留孝介が代打で登場すると、右翼スタンドに起死回生の先制2ランを叩き込んだ。
興奮冷めやらぬ日本ベンチにいらだった金炳賢(キム・ビョンヒョン)投手は、次打者の小笠原道大の右膝に明らかな故意死球を投じたのだ。球審は金投手に注意を与えると同時に警告試合を宣告するなど、球場は異様な雰囲気に包まれた。
3度めの正直で韓国を6-0で破った日本は、続く決勝でもキューバを10-6で下し、第1回大会のチャンピオンに。韓国メディアは「大会自体は韓国の2勝1敗だった」と悔しさをにじませた。そして、第2回大会も “遺恨” は続いた。
2009年の第2回WBCの2次ラウンドで日本に勝利(6-2)すると、韓国の選手はまたもや太極旗をマウンドに突き刺し、記念撮影をおこなうなど喜びを爆発させた。
さらに、打者が内角のボール球に対して、自ら足を出してわざと死球を狙いにいくシーンもいくつか見受けられた。それでも、日本は決勝で韓国と対戦すると、イチローの劇的決勝打で破り優勝(5-3)。トータルでも3勝2敗と勝ち越し、前回大会の雪辱を晴らした。
今大会は2009年以来の対戦となる日韓戦だが、冒頭の大谷への故意死球発言以外にも “場外戦” が繰り広げられている。
「ダルビッシュ有投手が侍ジャパンの強化合宿にいち早く合流したが、同じパドレス所属の金河成(キム・ハソン)選手は合流できなかった。これに、韓国メディアは『不公平だ』と不満を漏らしています。
また、3月6日におこなわれたオリックスの強化試合で、韓国代表が2-4で敗れると、試合後の会見で日本人記者が『オリックスは二軍選手がほとんどだったが、敗戦についてどう思うか?』と、失礼な質問をしたと「朝鮮日報」は報じています」(スポーツ紙記者)
これまで、数々の遺恨を残してきた日韓戦。先発予想投手は、くしくも第2回大会で韓国を破り、優勝投手となったダルビッシュ。国民の期待を一心に背負い、選手たちの意地と意地とが激しくぶつかり合う。
( SmartFLASH )