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日ハム「新球場」アクセス問題、新札幌で「1時間近くのロス」経験したファンも

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.28 19:45 最終更新日:2023.04.04 22:05

日ハム「新球場」アクセス問題、新札幌で「1時間近くのロス」経験したファンも

新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」で観戦するファンたち(写真・時事通信)

 

 他球団の開幕に先駆けて1日早く、3月30日に話題沸騰の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」で、楽天との開幕戦を迎える北海道日本ハムファイターズ。

 

 野球だけではない「世界初のボールパーク」をうたい文句に、人口6万人の北広島市に総工費600億円をかけて生まれた、北海道ボールパークFビレッジ。その中核となるエスコンフィールドは敷地面積5ha、収容人数が3万5000人。

 

 

 日本初の開閉式屋根つきの天然芝球場をメインに、さまざまなジャンルのフードショップ、日本初となる球場内ホテル、さらに世界初となる球場内温泉サウナまで盛り込まれた、エンタメ要素てんこ盛りの一大施設だ。

 

 3月24日の『報道ステーション』(テレビ朝日)でも、同施設が紹介された。リポートに訪れた松岡修造の取材に応じた、北海道日本ハムファイターズ取締役・事業統括本部長の前沢賢氏は、ここを「北海道のシンボル」にしたいと語った。市は年間300万人の来訪者を予測しており、開業10年となる2033年までの15年間で、4500億円の経済効果を見込んでいるという。

 

 世界初のボールパーク効果は早くも北広島市の地価に反映されており、札幌郊外のベッドタウンに過ぎなかった北広島市は、地価上昇率が全国1位に。2022年9月20日に発表された、土地取引の目安となる「基準地価」の上昇率ランキングで、住宅地・商業地ともに北広島市が全国の上昇率トップとなった。北海道在住の男性が言う。

 

「3年前に、2000万円で北広島市に一軒家を購入した知り合いがいるんですが、先日、話したら『いま売れば、倍の4000万円で買ってもらえる』と言っていました。まだ売らないみたいですけど」

 

 これまでは “通りすがりの街” だった北広島市に誕生した、夢いっぱいのボールパークには、市民はもちろん、北海道民からも期待が高まるばかりだが、現在、最大の懸念となりそうなのが交通インフラの問題だ。

 

 エスコンフィールドHOKKAIDOの最寄り駅となるJR北広島駅は、北海道の空の玄関口・新千歳空港から快速「エアポート」に乗れば約20分。

 

 駅から球場までは徒歩20分だが、シャトルバスの運行が少ないことから、ファンの “大渋滞” が予想される。しかも、バスで使えるのは現金かVISAタッチのみ。日本ハムも、球団公式サイトで「VISAタッチ決済手段をお持ちでない場合は、事前に乗車券購入いただくと大変便利」としている。

 

 開幕を目前にして、ネット上では不満の声も――。

 

《超一流のスタジアムを作っても、そこに人を行かせる方法を考えていない 当初から交通は非常に大きな課題だったのに超満員の開幕戦、想像以上の大混乱となることは必至》

 

《昨日オープン戦に、新札からバスで行きました。私のクレカは次回更新でVISAタッチ対応になる予定でまだ使えず。現金だと、券売機に20分並び、その後乗車待ちで30分並び、計1時間近く新札でロスしました》

 

 はたして、大量のファンをうまくさばけるだろうか。

( SmartFLASH )

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