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侍ジャパンたちの「WBC後遺症」投手編 いまだ「負けなし」朗希、宮城はさらに進化、目立つ今永の「調整中」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.08 15:33 最終更新日:2023.04.08 15:48

侍ジャパンたちの「WBC後遺症」投手編 いまだ「負けなし」朗希、宮城はさらに進化、目立つ今永の「調整中」

優勝セレモニーでの佐々木朗希(写真・代表撮影/USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 

 歓喜のWBC優勝から、各所属チームに戻ってプレーしている“侍ジャパン”の面々。過去には、WBC参加後のシーズンで不調に陥った選手も少なくないが、今回はどうか――。

 

 まずは投手からみていこう。(日付は日本時間。成績は4月7日時点)

 

大谷翔平(エンゼルス)

 

 3月31日の開幕戦に登板。勝ちはつかなかったが、6回2安打無失点10奪三振の快投。4月6日の登板2試合めは6回1失点で今季初勝利。

 

 

ダルビッシュ有(パドレス)

 

 WBCは決勝を含め、3試合に登板。しかし、6イニングで5失点(自責点4)と不調で、パドレスに戻ってもやや調整が遅れていた。初登板は4月5日のダイヤモンドバックス戦で、5回を投げて1失点とまずまず。ただ、3連続四球など、6四死球を与えて、復調にはまだ少し時間がかかりそうだ。

 

戸郷翔征(巨人)

 

 4月4日に今季初登板し、6回無失点で初勝利。WBC決勝の登板から中12日、その間、実戦登板なしの“ぶっつけ”だったが、快投を見せた。

 

・湯浅克己(阪神)

 

 今季初登板の3月31日、DeNA戦は3死球を与えたが無失点。ここまで3試合で2セーブ、1ホールド。

 

・伊藤大海(日本ハム)

 

 4月5日のロッテ戦で今季初登板。5回を投げて3安打無失点と好発進。

 

・今永昇太(DeNA)

 

 WBC決勝で先発の大役を果たしたが、帰国後は調整のため、今季初登板はまだ先。4月5日にはイースタン・リーグで登板している。

 

・髙橋宏斗(中日)

 

 4月6日に今季初登板。6回1失点で、開幕から無傷の5連勝だったヤクルトに初黒星をつけた。

 

宇田川優希(オリックス)

 

 3月31日の開幕戦で初登板。切れ味抜群のフォークで西武・山川穂高を三振に取るなど、3分の2回を投げて無失点。4月6日のソフトバンク戦では近藤健介と対戦し、二ゴロに打ち取った。ここまで3試合で2ホールド。2022年、育成から日本シリーズで大活躍をするまでになったが、2023年も進化が止まらない。

 

・松井裕樹(楽天)

 

 今季すでに3試合に登板し3セーブ。3回で被安打1、与四死球1、自責点0と抜群の安定感。4月5日には通算200セーブを達成。27歳5カ月の到達は史上最年少記録。

 

大勢(巨人)

 

 WBCではメンバー最多の4試合に登板。帰国後はコンディション不良とも伝えられたが、4月4日に今季初登板。1点リードの9回を三者凡退に抑え、今季初セーブ。

 

高橋奎二(ヤクルト)

 

 4月5日の中日戦で今季初登板。5回無失点で初勝利。

 

宮城大弥(オリックス)

 

 4月7日の日本ハム戦で今季初登板。5回までノーヒットに抑え、6回1安打無失点で初勝利を挙げた。直球と50km/h以上の球速差のある超スローカーブで三振を取るなど、WBCでさらに進化した投球を見せた。

 

山本由伸(オリックス)

 

 4月6日のソフトバンク戦で初登板。超強力打線を相手に、6回2安打無失点と貫禄の投球。2年連続「投手4冠」は2023年も安泰か。

 

佐々木朗希(ロッテ)

 

 4月6日の日本ハム戦で今季初登板。初回から164km/hをマークするなど、6回を1安打、無失点。今季初勝利をあげた。WBC準決勝で160km/hを連発し、アメリカでの注目も高まっている。

 

 DeNA・今永は調整が遅れているものの、それ以外は、ほぼ順調な侍ジャパンの投手陣。じつは、ここまで「負け」がついた投手はいない。WBCによる「燃え尽き症候群」は、いまのところ影響はなさそうだ。

 

 次回は「野手編」です。

( SmartFLASH )

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