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清宮幸太郎「アマで東京五輪を」早稲田の口説き文句
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.08.03 06:00 最終更新日:2017.08.03 06:00
「東京五輪に出たい!」
高校No.1本塁打王の早実・清宮幸太郎(18)が本音をポロリ。2016年8月4日、国際オリンピック委員会の総会が開かれ、野球が追加種目に決定した直後の囲み取材に臨んだときの発言だ。
清宮の進路については、マスコミの間でさまざまな憶測情報が飛び交う。アマ野球担当記者が進路について話す。
「選択肢は4つ考えられる。プロ入り宣言して今秋のドラフト指名を待つ。早大進学。早大通信教育課程(人間科学部eスクール)を受講しながらプロ入りという二足の草鞋を履く。アメリカの大学に留学し、野球を続けて4年後メジャーのドラフト指名を待つ」
もし、高卒後プロ入りした場合、目標に掲げる3年後の東京五輪出場のために、侍ジャパン入りできるかが最大の焦点になる。だが、在京球団のスカウトの評価は厳しい。
「松井秀喜、中田翔、筒香嘉智といった長距離打者と比べると、パワーはほぼ同格。広角に打てる柔軟さと、ボー ル球に手を出さない選球眼のよさはこの3人より秀でている。だが、守備が難点。清宮は一塁しか守れないうえ、 3人に比べて肩や脚力も劣る。なにより気がかりな点は、全国区の超高校級投手と対戦していないこと。侍ジャパン入りは、プロでの活躍次第としかいえないが、その可能性はきわめて低い」
そこで、俄然注目されるのが早大に進学して、野球部に在籍しながら2年後の侍ジャパン入りを目指すルートだ。 スポーツ紙記者がその可能性を探る。
「2004年のアテネ五輪以降、侍ジャパンはオールプロの選手で構成されている。だが今回、プロとアマが二人三脚で五輪追加種目へのPR活動をおこなってきた手前、東京五輪の侍ジャパンは、プロアマ混成チームになる可能性が高い。つまり、プロへ行かなくても、アマで最高の実績を残せば、侍ジャパンに選ばれる可能性がある」
渦中の早大野球部サイドは、清宮獲得に向けてどのような秘策を練っているのか。早大の高橋広監督(62)とつき合いのあるスポーツジャーナリスト・石川保昌氏が、その内情を明かす。
「つい先日、高橋監督と会ったのですが、彼は次のようなことを話していました。『清宮くんは素晴らしい選手だし、早実の生徒なんだから、当然うちに来てもらいたい。希望的観測でいうと、今は6割くらい来てくれるんじゃないかと。だが、清宮サイドからは進路については何も聞こえてこないのも事実。彼にアドバイスするなら、早稲田に来ればアマ枠で東京五輪を目指すことができるんじゃないかという話をしたい。プロに入って一、二年で選ばれるのはまず難しいからね』」
今春の甲子園出場時のアンケートで、「将来の夢」の欄に「メジャーリーグで本塁打王」と書いた清宮。甲子園出場の夢は絶たれたが、早大の「アマで東京五輪」の口説き文句は怪物の胸に響くか?
(週刊FLASH 2017年8月15日号)