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大谷翔平、エンゼルスがボロ負けでも“FA残留”が濃厚な理由「投手ローテを崩せない」メジャーの契約事情
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.26 06:00 最終更新日:2023.04.26 06:00
今季も投打の二刀流で、圧倒的な実力を示している大谷翔平。とくに投手としては4月25日現在、5試合に先発し、3勝0敗。打たれた安打は8本、被本塁打はゼロで、わずか2点しか取られていない。防御率は驚異の0.64と、規定投球回数に達している投手のなかではナンバーワンだ。こうなると、日本人選手が誰も獲得していない投手最高の名誉であるサイ・ヤング賞の獲得も夢ではないだろう。
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しかし、投手として活躍すればするほど、「今オフのFAに大きな影響を与える」と語るのは現地紙記者だ。
「大谷が所属するエンゼルスは、基本的に6人の先発を中5日で回しています。大谷が『打って、投げて』の二刀流であるからです。多くの仕事をこなすためには、登板間隔をあける必要があります。しかし、メジャーの多くの球団は5人の先発で、中4日で回すのが原則です」
大谷がほかのチームに移籍すれば、そのチームは中4日だった先発陣が中5日になる。これはいい影響ではないのか。
「そう簡単でもないんです。メジャーの選手たちの契約条項は、非常に細かいことで知られています。たとえば先発投手は、試合数や投球回数などにそれぞれラインが設けられていて、各ラインを超えると、ボーナスが支給されることになっているんです。大谷が入れば登板間隔が空き、体力的には楽になるかもしれませんが、彼らの収入が減ってしまうんですよ。彼らはボーナスがあるからこそ、シーズン終盤になって、体力的に厳しいときでも中4日のローテで投げるわけです。その点、大谷が加わることは、必ずしも大歓迎といえないんですよ」(同前)
そもそも、大谷をFAで獲得するためには、莫大な資金が必要となる。大谷の年俸は最高で12年総額600億円以上になるといわれている。これが可能なのは、メッツ、ドジャース、ヤンキースなど限られたチームしかない。しかもメッツにはシャーザーとバーランダー、ドジャースにはカーショー、ヤンキースにはコールと、メジャーを代表する大エースが君臨している。
「はたして彼らは『大谷が加入するから、中5日』といわれて納得するでしょうか。現有戦力と二刀流を無理にすり合わせ、大谷を使いこなせないようになってしまったら、もったいない。大谷は契約交渉をしないまま、エンゼルスで今季までプレーし、FAで残留する――。これが最近、米国で最有力視されているプランです。そうすれば、中5日のローテーションは継続できるし、いまと変わらぬ二刀流でプレーできますからね」(同前)
米国全土を巻き込む大谷人気は、衰えを知らない。そして、その人気を支えているのが、地元・ロサンゼルスの人々だ。
「4月25日におこなわれた試合では、アスレチックスに延長戦の末、10対11で破れました。5本塁打を許した先発のホセ・スアレスが問題なのは当然として、フィル・ネビン監督の采配も疑問です。試合の状況に応じて、1点にこだわる指示が出せていません。大谷を残留させたいのであれば、監督を変えるのがベストですよ」(スポーツ紙記者)
大谷というスーパースターの動向に、誰もが気を揉んでいる。
( SmartFLASH )