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公務員ランナー「川内優輝」世界陸上で日本代表から引退

バラエティ 投稿日:2017.08.06 06:00FLASH編集部

公務員ランナー「川内優輝」世界陸上で日本代表から引退

『写真:AFLO』

 

 日の丸を背負った“公務員ランナー”が、いよいよラストランーー。

 

 8月6日号砲の世界陸上男子マラソン。川内優輝(30)は、今大会限りで日本代表からの引退を表明しているのだ。川内は常々「代表になる以上は結果を残さないといけない。逆にいえば、結果を残せないなら代表にならないほうがいい」と、繰り返し発言してきた。

 

 ロンドンでの世界陸上が終わると、次の代表の大舞台は、2019年ドーハ世界陸上と2020年東京五輪になる。

 

「ロンドンの気温は25度くらい。しかし、ドーハや東京は間違いなく30度を超える。そうなると、暑さが苦手の私がメダルに届く可能性はほぼない。だったら代表入りをすぱっと諦めて、次に切り替えたほうがいい。マラソンは五輪だけじゃないですから」

 

 通常、実業団選手がフルマラソンを走るのは年に1、2回だが、川内は週末のたびに市民マラソンに参加。しかも4月以降だけで大邱、プラハ、ストックホルム、ゴールドコーストと、毎月、海外のフルマラソンを走り、その数は通算70回を数える。「2020年までに100回を超えたい」と語るなど、代表を目指さなくても、走ることをやめるつもりはないという。

 

「市民ランナーに引退はないですから。私はもともと旅行が大好きで日本全国をまわりたいと思っていたのですが、マラソンが強くなったことで、海外にも行けるようになりました。最近は、ゴールドラベル(過去3年間で2時間10分以内を出した選手)ということで、出たいレースにはだいたい招待してもらえる。世界各国のレースに自分の思うがままに出ることができますし、こんなに楽しいことはないですよ!」

 

 さらに川内は、これまでにユーラシア、北米、オーストラリア、アフリカの4大陸でのマラソンに出場してきたが、いつかは6大陸すべてを制覇できたらとの夢も語る。

 

「昨年リオ五輪に出ていればよかったのですが……。南米はなかなかいいレースがなく、移動に時間もかかります。有休を使って行く私にとっては簡単ではないですが、いつか実現できたら」

 

 2011年(大邱)、2013年(モスクワ)と、過去2度出場した世界陸上は、いずれも18位と不本意な結果に終わっているだけに、今回こそはメダルを狙いたいと意気込む。

 

「ポイントは、中盤以降のスピードアップへの対応です。そのためには、そこまでいかに余裕を持って走れるか。 ペースメーカーもいないですし、そこまでハイペースな展開にはならないと思いますし、30キロまで先頭集団に残れれば、チャンスはあるかなと」

 

 レース前日にカレーを食べるのがルーティンとなっている川内だが、2016年12月の福岡国際では、行きつけの店が潰れていたというハプニングがあった。だが、ロンドンではしっかり“下見”をすませているという。

 

「福岡のときは仕方なく『松屋』で食べました(笑)。でも、ロンドンでは1月に試走に行った際に、ちゃんとカレー屋も何店か探してきたので、問題ありません。自腹で行ってきただけに、その元は取らなければ……」

 

 過去には陸連の体質や代表のあり方などを公然と批判したこともあったが、「出る以上は、国民全員の期待を背負っているわけですし、とにかく全力を尽くし、結果を残したい」と、日の丸への思いは誰よりも熱い。

 

 最強市民ランナーが三度目の正直で悲願のメダルを狙う。

 

(週刊FLASH 2017年8月15日号)

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