卓球女子で五輪3大会連続メダリストの石川佳純選手(30)が、5月1日、自身のインスタグラムで「ご報告」と題して現役引退を発表した。
《私、石川佳純は、4月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会をもちまして現役を引退することを決めました。最後の試合まで、これまで通りに集中し全力で戦う為に、事前にお伝えすることができませんでした。
今年に入ってからは、大会毎に「この試合が最後になるかもしれない」と思いながら臨み、今、自分の中ではやり切ったという思いが強く、引退を決意した次第です。》
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ともに卓球選手だった両親の影響で、7歳から卓球を始めた。23年に及んだ現役生活では、全日本選手権ジュニアの部で史上初の4連覇、インターハイ3連覇など大きな活躍を見せた。日本代表になったのは、当時史上最年少となる14歳のときだ。
オリンピックでは、2012年ロンドン五輪女子団体で日本卓球界初となる銀メダル獲得。その後、2016年リオ五輪は団体で銅。2021年東京五輪では、日本選手団の副主将を務め、団体銀メダルに輝いた。また、2017年の世界選手権では、混合ダブルスで48年ぶりの金メダル獲得に貢献している。
名実ともに日本女子卓球界を牽引してきた石川選手の引退表明に、SNSでは
《良い意味で「勝気な瞳」が印象的で、頑張ってる姿をTVで観ては、サラリーマンのオッさんも元気と勇気を貰いました。》
《度重なるラケットやボールの材質変更や若手台頭によるプレースタイル変更を乗り越えてのオリンピック3大会連続メダルは素晴らしいです》
など称賛の声が寄せられている。
また、同じく卓球界を牽引してきた福原愛も、中国版ツイッター「微博」で、《時に全力で戦い、時に可愛い妹、時に最も信頼できる仲間で、時にはショッピングとおしゃべり友だち。それは私の目標であり、憧れでした》と感謝の声を投稿している。
石川佳純の引退に驚きを隠せないのが、ファンだと公言してきた漫画家のやくみつるさん(64)だ。石川選手が14歳で代表入りした当初から注目してきたというやくさんは、本誌の取材にこう話す。
「当時は『ルッキズム(外見重視主義)』がまだ許されていた時代だったので、『この選手は将来、ものすごくキレイになる。半玉(芸者見習い)のようなメイクをさせたら……』と、周囲にことあるごとに言っていました。
最近、SNSにオフショット写真をあげてみなさんに礼賛されていますが、そのたびに私の見識が正しかったことを自負しております」
やくさんは「勝負のときに見せる “キリッ” とした表情や、細いけれど筋肉が発達している脚も美しい」とアスリートとしての実力を確信していたそうだ。
やくさんは、今後、石川選手にどのような活躍を期待するのか。
「スポーツキャスターなどで争奪戦になることは間違いないでしょう。だけど、社員からフリーになったアナウンサーのようにハメを外してほしくはないですね。願わくば、NHKあたりで少し地味に活躍していただければ」
やくさんだけでなく、多くのファンが今後に期待しているはずだ。
( SmartFLASH )