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大谷翔平 6回9奪三振の快投、被打率メジャー1位、奪三振率リーグ1位で期待される「サイ・ヤング賞」争いは「3頭立て」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.22 16:45 最終更新日:2023.05.22 16:45
5月22日(日本時間、以下同)に本拠地でおこなわれたツインズ戦に、先発登板したエンゼルスの大谷翔平。今季10度めの登板は、6回99球を投げて1失点、被安打2の好投。味方の援護がなく、勝ち星こそつかなかったものの、9つの三振を奪い、圧巻の投球だった。
ここ4度の登板は、4月28日=6回5失点、5月4日=5回4失点、5月10日=7回3失点、5月16日=7回5失点。4試合で17失点と、やや精彩を欠いていた投手・大谷だが、ようやく「らしさ」を見せた。
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「大谷はこれで5勝1敗、防御率は3.05。奪三振80はメジャー3位で、奪三振率(9回換算での奪三振数)12.20はア・リーグ1位の数字です。そして、被打率.142はメジャー1位。被打率2位はオリオールズのタイラー・ウェルズで.168。3位はドジャーズのダスティン・メイで.173。大谷の数字はずば抜けています。
メジャーで、投手の能力評価として重要視される指数WHIP(投球回あたりの与四球+安打数)は0.90で、メジャー4位となっています。WHIPの目安として、1.2を切ると『チームのエース級』の評価。1.0を切れば、球界を代表する投手といっていいでしょう。現在、WHIPが1.0未満の投手は、大谷を含め10人しかいません」(スポーツライター)
この日の投球について、「ピッチングニンジャ」として野球ファンに知られるロブ・フリードマン氏がTwitterに投稿。大谷の「95マイル(153km/h)のシンカー」と「83マイル(134km/h)のスイーパー」という、軌道が大きく異なる2球種の映像を重ね合わせ
《これがストライクゾーンから大きく離れたスイーパーを振ってしまう理由だ》(編集部訳)
と、解説している。
こうなってくると、期待されるのが「サイ・ヤング賞」だ。
「アメリカのスポーツ専門メディア『ブリーチャー・リポート』は、5月20日に『今年のサイ・ヤング賞レース ランキング・トップ10』という記事を掲載。大谷翔平は、ア・リーグでヤンキースのゲリット・コールに次いで2位となっています。記事は22日の登板以前に書かれたもので、直近4試合での不調についてふれ、コールのほうが2刀流の大谷より2回以上、先発回数が多くなるため有利と分析。大谷とコールがサイ・ヤング賞の最有力候補としつつ、レイズのシェーン・マクラナハンも加えた『3頭立てのレース』としています」(前出・スポーツライター)
サイ・ヤング賞は記者投票のポイントによって決まり、2022年に15勝をあげた大谷は4位だった。日本人では2013年と2020年のダルビッシュ有、2020年の前田健太が2位になったことはあるが、受賞者はまだいない。
( SmartFLASH )