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絶好調のレッドソックス吉田正尚 打率リーグ2位、OPS大谷超えも貧弱投手陣でチームが「なおレ」の悲劇

スポーツ 投稿日:2023.06.05 18:12FLASH編集部

絶好調のレッドソックス吉田正尚 打率リーグ2位、OPS大谷超えも貧弱投手陣でチームが「なおレ」の悲劇

日本時間6月5日、日米通算500打点を達成した吉田正尚(写真・AP/アフロ)

 

 MLBレッドソックス吉田正尚(まさたか)が、6月5日(日本時間、以下同)のレイズ戦に「4番レフト」で先発出場。2安打1打点の活躍をみせ、日米通算500打点を達成した。

 

 吉田はこれで、打率がア・リーグ2位の.318まで上昇。出塁率は.396でリーグ4位。出塁率と長打率を足した「OPS」は.901で、これもリーグ4位の成績だ。

 

「日本では、まず打率が注目される数字ですが、メジャーではより得点に相関する指標として、OPSのほうが重視されます。OPSは、.900以上であれば超一流とされますから、吉田は『超一流』と言っていいでしょう。参考までに、エンゼルスの大谷翔平は、出塁率.346、長打率.539でOPSは.885。吉田に次いでリーグ5位です。吉田の長打率は.505で大谷が上回りますが、出塁率は吉田のほうが上です。

 

 

 この吉田の好成績を支えているのが、ミートのうまさ。それは数字にも表れています。 ア・リーグには6月5日時点で、OPSが.800以上の選手が28人いますが、三振数は吉田の22が最少です。吉田の次に少ないのが、OPS.976のディアズ、OPS.860のフランコ(ともにレイズ)の32ですから、いかに吉田の三振が少ないかがわかるでしょう」(スポーツライター)

 

 だが、吉田の活躍がそのままチームの勝利に結びついているわけではない。

 

 吉田が2安打1打点だった6月5日は、レイズに2-6で敗戦。5月29日Dバックス戦=2安打、5月31日レッズ戦=3安打、6月1日レッズ戦=2安打とマルチヒットを打っても、いずれもチームは敗れている。

 

 レッドソックスはここまで30勝29敗と勝ち越してはいるものの、ア・リーグ東地区では最下位と苦戦を強いられている状況だ。

 

「レッドソックスのチームOPSは.767でリーグ3位。総得点数305もリーグ3位で、攻撃力は上位なんです。問題は投手です。チーム防御率は4.66でリーグ12位。1イニング平均のヒットと四球数の平均を示すWHIPはリーグ10位の1.32です。

 

 先発投手のハウク、ピベッタ、クルーバーは、いずれも防御率が5点以上。クローザーのジャンセンもすでに3敗を喫しており、衰えは隠せません。さらに、今季5勝をあげている大黒柱の左腕、クリス・セールが6月3日に15日間の故障者リスト入りし、さらに投手陣が苦しくなりそうです」(前出・スポーツライター)

 

 吉田が活躍してもチームがなかなか勝てない状況に、SNSではこんな声が。

 

《吉田正尚 凄い、凄い! 「なおレ」だけど、、、》

 

《こんな歴史的活躍してもチームが勝てない「なおレ」》

 

と、大谷翔平が活躍しても「なおエンゼルスは敗れました」という「なおエ」を、レッドソックスに置き換えた「なおレ」が定着しつつある。なんとも、もどかしい――。

( SmartFLASH )

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