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女子サッカー「W杯」初戦快勝も “地上波ナシ” に寄せられる不満…「高すぎる放送権料」疑問視する人も
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.23 19:00 最終更新日:2023.07.23 19:00
7月20日に開幕したサッカー・女子ワールドカップ(W杯)。オーストラリアとニュージーランドが共催する今大会に、世界ランキング11位の「なでしこジャパン」も参加。
7月22日には、1次リーグC組初戦で、世界ランキング77位のザンビアに5-0で快勝した。
「初出場のMF宮沢ひなたが、2ゴールの活躍を見せました。FW田中美南、MF遠藤純、そしてFW植木理子もPKで得点。田中がゴールライン際から押し返した3点めのアシストシーンは、カタールW杯での三笘薫を彷彿とさせ、SNS上で “田中の1ミリ” と話題になりました。
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ファンたちはスポーツバーなどに集まるなどして観戦していたようですが、やはり “地上波なし” というのは盛り上がりに欠けますね……」(スポーツ担当記者)
今大会のテレビ放送は、NHKがFIFAと合意している。しかし、放送予定を見てみると、NHK総合で放送されるのは31日のスペイン戦のみ。26日のコスタリカ戦や、8月20日の決勝はBS1のみとなっている。また、日本代表が決勝トーナメントに進出した際も放送される見込みだが……。
前出の記者が背景を説明する。
「そもそも、NHKでの放送が日本サッカー協会から発表されたのも、大会直前の13日でした。これには、FIFA側が提示する高額の放映権料に、各テレビ局が二の足を踏んだという事情があります。
女子W杯は、今大会から出場国の待遇改善のため、賞金も大幅アップ。参加国も8カ国増え、大会規模は大きくなっています。そのための “必要経費” を放映権料に上乗せしているという見方が強いんです。
7月5日、『FRIDAYデジタル』は、FIFA側が当初、日本のテレビ局に116億円の放映権料を提示していたと報じています。
結局、NHKがFIFAと合意したわけですが、ザンビア戦は大相撲名古屋場所ともカブっていた。それゆえBSでの放送となったのでしょうが、“なぜ地上波でやらない?” といった声がネット上では散見されます」
一方、 “放映権料が高すぎる” という意見も――。
《テレビ局はFIFAに毅然とNOを突きつけるべきだ。サッカーワールドカップにせよ、オリンピックにせよ、視聴したいという人は一定数存在するだろう。しかし、日本の足元を見るようなFIFAのやり方を容認すれば今後も要求はエスカレートする》
《FIFAの暴走に付き合う必要はない。女子大会の賞金を大きくすることは立派だが、見込みのない放映権の値上げはFIFAの勝手な都合。IOCと並んで金儲けばかり考えているFIFAに対して、参加国ははっきり態度を示すべき》
選手たちには全力を尽くして、優勝を目指してほしいものだが……。
( SmartFLASH )