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ハリルの「欧州主義」で「日本代表」ジーコと同じ轍を踏む

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.08.31 06:00 最終更新日:2017.08.31 06:00

ハリルの「欧州主義」で「日本代表」ジーコと同じ轍を踏む

『写真:MEXSPORT/AFLO』

 

「(所属クラブで)試合に出場していて、コンディションのいい選手を招集する。それが私の代表だ!」

 

 招集メンバー発表のたびに繰り返されるハリルホジッチ監督(65)の言葉。それは、W杯出場を左右する8月31日の豪州戦前も同じだった。

 

 しかし、「コンディションのいい選手」と強調しながら、試合に出ていない海外組を優先して選んでしまうことも変わらない。

 

 今回も本田圭佑(31)、香川真司(28)らは、怪我が治ったばかりで、長時間の出場はない。ただし、「本田の招集は苦渋の決断だった」と、専門誌記者は話す。

 

「ハリル監督が右FW3人の選考理由を語ったとき。浅野拓磨(22)、久保裕也(23)ときて、本田は最後。ミランでは長くベンチを温め、メキシコのパチューカでもようやく試合に出はじめたばかり。今回は、メンバーから外すことを真剣に考えていたようだ。だが、デビュー戦で得点を決めたため、最後の最後で招集へと決断が一転した」

 

 じつは、ハリル監督は本田のメキシコ移籍を快く思っていなかった。

 

「ハリル監督の “欧州主義” は紛れもない事実。本田に関しても、『私はメキシコ移籍には反対で、欧州に残ってほしかったが、彼の選択だ』と、我々に語ったほど。なぜ欧州に拘るかといえば、レベルの高いところで試合に出れば、あるいは出られなくても、日々の厳しい練習で成長できると思い込んでいるからだ」(サッカーライター)

 

 本田を選んだことは、Jリーグ軽視にも繋がる。

 

「2006年、ジーコジャパンのドイツW杯のときも、欧州組が “調子にかかわらずレギュラー” を確約され、小笠原満男(38)ら国内組が中心となって改善を求めたことがあった。

 

 当時は史上最強チームといわれたが、国内組と欧州組の溝が埋まらず、練習でもギクシャクした。

 

 その結果、W杯本番では1勝もできず。今回はメンバー27人のうち、Jリーガーはたったの10人。国内組のなかでは、“肩書”ばかりで選ぶハリル監督に疑心暗鬼の声が出はじめている。

 

 もし、起用した本田ら、海外組の不振ぶりが露呈するようであれば、ジーコジャパンと同じ轍を踏みかねない」(同前)

 

 サムライブルーの前途は“青空”とはいかないようだ。

 

(週刊FLASH 2017年9月12日号)

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