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藤浪晋太郎、初セーブでファンは「守護神誕生か」歓喜も現地報道は懐疑的「終盤に散発的に起用されるだけ」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.14 17:03 最終更新日:2023.08.14 17:03

藤浪晋太郎、初セーブでファンは「守護神誕生か」歓喜も現地報道は懐疑的「終盤に散発的に起用されるだけ」

初セーブにガッツポーズを決める藤浪晋太郎(写真・USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 

 オリオールズの藤浪晋太郎が8月14日(日本時間、以下同)のマリナーズ戦に登板。日米通じての初セーブを記録した。

 

 5-3で2点リードの延長10回、藤浪は6番手で登板。先頭打者にいきなり3ボール0ストライクとしたものの、そこから速球を連投し、空振り三振でまずは1アウト。次の打者の初球は暴投となり、走者が2塁から3塁に進塁。しかし打者が2球めをレフトフライとし2アウト。最後の打者はショートゴロに打ち取り3アウトで試合終了となった。

 

 

「オリオールズには、今季31セーブの絶対的な守護神のバティスタがいます。しかし前日に2イニングを投げていたため、この日は休養。1点リードの9回裏に登板したバウマンがソロホームランで同点とされたため、藤浪にセーブチャンスの場面で登板の機会が訪れました。

 

 藤浪らしく暴投もありましたが、タイブレークの無死走者2塁から無得点に抑えたのですから、高く評価していいと思います」(スポーツライター)

 

 選手からも絶大な支持を集める“ピッチングニンジャ”ロブ・フリードマン氏も、この日の藤浪の100マイル(161km)のストレートの動画をTwitterにアップし《100点》と絶賛している。

 

 米国の野球データ分析会社「Codify」は、公式Twitterで藤浪の投球について言及。100マイル以上の投球のストライク率が、6月=55%、7月=54%、8月=74%と向上していると、分析している。

 

 7月21日、アスレチックスからア・リーグ東地区首位のオリオールズに移籍。8月7日には日本人最速となる165km/hをマークするなど、存在感を増している藤浪。SNSでも

 

《これは守護神藤浪誕生かな?》

 

《延長10回セーブシチュエーションで藤浪はもう完全に信頼されてるんよな~ なんかめっちゃ嬉しいな》

 

 など、喜ぶファンの声が多数ある。だが、「まだそこまでの信頼はない」との声も。

 

「米CBSは、初セーブをあげた藤浪の記事を掲載。オリオールズ移籍後の10試合、10.1イニングで失点7(自責点6)、シーズン通算で防御率7.99などの成績をあげ、『ボルチモア(オリオールズ)には強力なブルペン陣がおり、彼がさらに力を発揮できるようになるまでは、試合終盤に散発的に起用されるだけだろう』と、客観的に報じています。

 

 前回登板(8月10日)のアストロズ戦では、3連続四球で1回持たずに3失点。8月3日のブルージェイズ戦では、2者連続の押し出し四球を与えるなど、大炎上することも多い。チームは首位とはいえ、強豪ひしめくア・リーグ東地区で、今後はさらに1試合1試合の重みが増していきます。そのなかで、僅差のゲームで毎回、起用されるほどの信頼を得ているかというと、疑問符がつく――というのが現状でしょう」(スポーツライター)

 

 近ごろは「Volcano Fuji」(火山フジ)とのニックネームも見られるようになっている藤浪。あまり噴火されても困るのだが……。

( SmartFLASH )

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