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【甲子園】8強に「非・丸刈り」が3校進出 5年前に7割超だった高校野球部の「丸刈り」規定は2割5分ほどに

スポーツ 投稿日:2023.08.18 18:45FLASH編集部

【甲子園】8強に「非・丸刈り」が3校進出 5年前に7割超だった高校野球部の「丸刈り」規定は2割5分ほどに

2018年に「丸刈り」規則を廃止した佐々木洋監督(右)菊池雄星、大谷翔平を育てた名伯楽だ(写真・時事通信)

 

 記録的な猛暑のなか、熱戦が繰り広げられている第105回全国高等学校野球選手権大会は、8月17日、ベスト8が出そろい、準々決勝(19日)の組み合わせが、以下のように決まった。

 

第1試合 沖縄尚学(沖縄)‐慶応(神奈川)
第2試合 土浦日大(茨城)‐八戸学院光星(青森)
第3試合 神村学園(鹿児島)‐おかやま山陽(岡山)
第4試合 仙台育英(宮城)‐花巻東(岩手)

 

 

 そんななか、かつては高校球児の代名詞だった「丸刈り」ではない高校が、3校残ったことが話題となっている。慶応、土浦日大、花巻東が、非・丸刈りの高校だ。

 

 これまでに、たびたび「髪を切ってから出直してこい!」というヤジが飛ぶこともあったという慶応に関しては、当初から選手の「長めの髪」が話題となっていた。しかし、常連校のイメージが強い土浦日大、そして強豪校として知られ、ともにメジャーリーガーの大谷翔平菊池雄星らを輩出した花巻東までもが、現在は、非・丸刈りと知って驚く人も多いのではないだろうか。大谷の足跡を振り返る際、いまでもたまにテレビで流れることがある、彼の坊主頭の姿を覚えているファンも多いはずだ。

 

「大谷が在学していたころ(2010~2012年)の花巻東は、部員の髪型は坊主と規定されていました。しかし、2018年に佐々木洋監督が、自分の身だしなみに責任を持つことを条件に、その規則を撤廃。その後、岩手県内でも徐々に花巻東にならう高校が増えていった印象です」(スポーツライター)

 

 ベスト8に丸刈りではない高校が3校残ったことに、ネットニュースのコメント欄では、

 

《アラフィフですけど自分の時代は野球部とか関係なく中学に入学したら強制的に坊主でした。(中略)今でも中学に上がる時に「坊主にするの嫌だなぁ」と小学生ながら感じたことを覚えています》

 

《どのみち大学野球や社会人野球やプロ野球では丸刈りではないので、高校生だけが丸刈りにする必要性がない。丸刈りをしないと絶対にいけない理由がないのであれば、丸刈りの文化は時代にそぐわないので、辞めるのが正しい道だと思う》

 

《今回、甲子園の試合中継を観て、髪型の違いに驚きました。(中略)野球部の髪型の自由や様々な自由な選択性が、未来の日本に良い影響を与えてくれるきっかけになる事を祈ります》

 

 など、賛成派の意見が大勢を占めている印象だ。

 

 ちなみに2023年6月、日本高校野球連盟は全国の加盟校野球部(硬式)を対象に、5年ごとにおこなう「高校野球実態調査」の結果を発表(99.2%に相当する3788校が回答)。「頭髪の取り決め」について、5年前は76.8%だった「丸刈り」は、26.4%に激減していた。このままいくと、そう遠くない将来には、丸刈りの高校球児は絶滅しそうな勢いだ。

 

 もし今回、「非・丸刈り」3校のなかから優勝校が出るようなことになれば、「野球は髪型でやるものではない」が証明されて、その時期が早まるかもしれない。

( SmartFLASH )

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