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スペインサッカー連盟会長、優勝に歓喜して女子選手の口にキス…「批判するやつはバカ」と強気に出るもついに謝罪

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.22 18:49 最終更新日:2023.08.22 18:53

スペインサッカー連盟会長、優勝に歓喜して女子選手の口にキス…「批判するやつはバカ」と強気に出るもついに謝罪

エルモーソ選手をハグするルビアレス会長(写真:ロイター/アフロ)

 

 8月20日、オーストラリア・シドニーでおこなわれたサッカーの女子ワールドカップ(W杯)決勝は、イングランドを1−0で破ったスペインの初優勝で幕を閉じた。

 

 スペイン女子代表は、2015年のカナダ大会でW杯に初出場。2019年フランス大会ラウンド16を経て、3度めのW杯出場で頂点に上り詰めたが、メダル授与式で、めでたい初優勝にケチがつく出来事が起こった。

 

 

 スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長が、MFジェニファー・エルモーソの口にキスをしたのだ。動画を観ると、会長は表彰台の上で彼女と頬を寄せ合っての熱烈なハグのあと、一瞬、顔を見合わせた状態から口にキス。彼女の背中をポンと叩き、たいそうご満悦な表情を浮かべていた。

 

“情熱の国” のお国柄もあったのだろうか。しかし、これがスペイン国内、ひいては世界中から批判を浴びることになった。

 

 エルモーソは、会長のキスについて、インスタライブで「好きじゃなかった」と本音を吐露。しかし、その後はメディアの取材に「あれは愛情と感謝の表現。これ以上騒ぎ立てず、優勝を祝いましょう」とフォロー。当の会長も、「批判するようなバカはどこにでもいる」とコメントしたという。

 

 しかし、多くのメディアは、会長の行為をこぞって問題視した。女性差別や職権乱用など、さまざまな批判が展開されるなかで、同国の文化スポーツ大臣が「選手を祝福するために唇にキスをするのは容認できない」と糾弾。

 

 さらに、男女共生大臣も「同意なきキスを『起きてしまった』で片づけるべきではない」と指摘するなど、閣僚から次々に辞任要求が飛び出した。結局、会長は動画で謝罪するハメになった。

 

 今回の出来事を日本に置き換えれば、日本サッカー協会会長の田嶋幸三氏が、なでしこ選手の口にキスするような事態。スペインがいくら “情熱の国” でも、さすがに会長もやり過ぎたようだ。

( SmartFLASH )

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