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テリー・ファンク天国へ…マスカラスとの“特別な1枚”を許された日本人カメラマンが語った“神対応”

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.30 06:00 最終更新日:2023.08.30 06:00

テリー・ファンク天国へ…マスカラスとの“特別な1枚”を許された日本人カメラマンが語った“神対応”

2014年に、ミル・マスカラスと撮った“特別な写真”(写真・大川 昇)

 

 8月24日、アメリカのメジャープロレス団体WWEが、テリー・ファンク(享年79)の訃報を伝えると、瞬く間に世界中に広がった。ちょうど2カ月前、テリーさんと仲のいい日本人がアメリカまで会いに行き、その方の話では、噂されている状態よりは元気だったということだったのだが……。

 

 僕(50代)らの年代のプロレス少年にとって、テリーさんは来日した外国人レスラーのなかで断トツの人気を誇った。その理由は、笑顔と過剰なほどのファンサービスにあった。サインや記念写真の際はいつでも笑顔という、まさに“神対応”だった。中学生のころ、プロレス雑誌に掲載されていたテリーさんのアメリカの自宅の住所に手紙を送ると、数カ月後に直筆サインが書かれた手紙が返ってきたのだ。

 

 

 僕の子どものころの夢は「将来、テリーさんの家に行くこと」だった。1997年、プロレスカメラマンになった僕は、アメリカ・アマリロでの引退試合を取材。その翌日に、テリーさんの自宅でおこなわれたホームパーティに参加し、夢をかなえた。

 

 2009年にはメキシコ遠征に同行し、つかの間の観光を一緒に楽しんだ。2014年の「東京愚連隊・後楽園大会」には、ミル・マスカラスとともに来日。その試合前、2人だけの控え室で、僕はそこにいることを許され、子どものころからの2大アイドルの特別なシーンを目撃し、“特別な写真”を撮影させていただいた。

 

 テリーさんがいなければ、僕はプロレスカメラマンになっていなかっただろう。いつも笑顔だった“神対応”に心から感謝している。

 

(写真&文・大川 昇)

( 週刊FLASH 2023年9月12日号 )

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