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大谷翔平 データ解析が告げた「移籍先はヤンキース、ドジャースは鬼門」最下位の名門球団は「本気で獲得に動きだす」

スポーツ 投稿日:2023.08.30 06:00FLASH編集部

大谷翔平 データ解析が告げた「移籍先はヤンキース、ドジャースは鬼門」最下位の名門球団は「本気で獲得に動きだす」

ベンチでタブレット端末を見ながらデータを確認することが多い大谷。水原一平通訳が助言を授ける光景も(写真・共同通信)

 

 大谷翔平(29)の右肘が悲鳴を上げた。

 

 8月24日(日本時間)のレッズ戦に先発登板した大谷は、2回途中で降板。試合後に右肘靭帯損傷と、残り試合の登板回避が発表された。

 

「今季オフのFA移籍への影響は、金額にして100億円とも500億円ともいわれています。いずれにせよマイナス査定でしょう」(スポーツ紙記者)

 

 

 投打そろって一流の活躍で、故障前は総額10億ドル(約1450億円)の契約は必至ともいわれ、移籍先も限られていた。皮肉にも故障による“値下がり”で、どの球団が獲得してもおかしくない状況になった。

 

「打席前に、タブレット端末で、対戦投手の球種、攻め方などを徹底的に分析する大谷であれば、二刀流でもっと高みを目指すために、どの球団に移籍すれば自分が成績を残しやすいかを考えていてもおかしくないでしょう。日本からメジャー移籍する際も、契約金額より起用法や環境面を気にしていましたからね」(同前)

 

 そこで本誌は、野球データ分析を手がける「DELTA」に協力を仰ぎ、大谷がFA移籍すべき球団を予想した。「xwOBA」という指標に注目すべきだという。

 

「xwOBAとは打球速度、打球角度、四死球、三振から算出する、打撃貢献の指標です。守備や球場の影響を受けにくい安定した指標であるため、選手個人の能力そのものを評価するときに利用されます。打者視点なら数値が高いほど、投手視点なら数値が低いほど優秀とされています」(DELTA・宮下博志氏)

 

 2021年開幕から、大谷が対戦した球団別の「xwOBA」をまとめたのが、「相性のいい球団」と題した《表3~6》だ。そこから解析した大谷が「苦手とする地区」「得意とする地区」が、《表1~2》から見て取れる。

 

 意外にも、最有力候補といわれるロサンゼルス・ドジャースに移籍した場合、所属するナ・リーグ西地区は、投打ともに苦手とする球団ばかり。同リーグ同地区の対戦数が多く設定されているメジャーリーグにおいて、大谷がもっとも「移籍してはいけない地区」だ。

 

 反対に「最高の移籍先」として浮上したのが、ニューヨーク・ヤンキースだ。所属するア・リーグ東地区は、大谷が打者としてもっとも得意としている。投手の数値は少し悪いが、じつはヤンキースに入団するとそんなマイナスも“相殺”できる。

 

 本拠地のヤンキー・スタジアムの本塁打の出やすさ(PF=パークファクター)を見ると、全球場で2番めで、この数値も移籍を後押しするものだ。

 

 メジャーリーグ評論家の福島良一氏も、有力な移籍先としてヤンキースの名を挙げる。

 

「現在最下位で、31年ぶりに負け越しを喫する危機です。『右のジャッジ、左の大谷』と主砲2人を揃えて、来季の巻き返しをファンに誓いたいと考えるところでしょう。資金力も豊富ですし、本気で獲得に動きだす状況なんです」

 

 当たり前のことだが“相性データ”にロサンゼルス・エンゼルスは存在しない。残留があるとしたら、最後は“愛着”というウルトラCだけかも……。

 

 データ協力・DELTA ※データは8月21日時点

( 週刊FLASH 2023年9月12日号 )

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