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大谷翔平 衝撃解説「脇腹痛には治療法が確立されてない」同じ痛みに苦しんだ広澤克実氏が「今は我慢を」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.09.14 18:22 最終更新日:2023.09.14 18:27
右脇腹を痛めている大谷翔平(29)の欠場が、10試合続いている。当初は1~2試合の出場回避と見られていたものの、意外にも重症だった恐れがある。
これまで野球選手の怪我といえば、上半身は肩、肘、下半身はハムストリングが多かったが、この数年、脇腹痛が多く伝えられるようになってきた。鈴木誠也(29)も同じ怪我でWBCを棒に振り、治療に長期間を要した。
「脇腹を痛めるのは強打の選手が多い」と語るのが、19年間のプロ生活で1736安打、306本塁打を記録し、ヤクルト、巨人、阪神で四番を担った広澤克実氏だ。
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「じつは私も痛めたことがあります。私の場合は肋骨の間の肋間筋(ろっかんきん)でした。バットを振ることで体は当然ねじれますし、スイングが強ければダメージも大きい。私生活ではそれほど支障はなかったのですが、重症だと咳やくしゃみをするだけでも痛みが走ります。痛めている間はバットを振れませんでしたし、完治するまでに1カ月かかりました。大谷選手のスイングのヘッドスピードは、世界の中でもトップ10に入ると思うので、その分、体に負荷がかかります。もし症状が重ければ、バットを振るだけで痛みがあるでしょう」
厄介なことに、これといった治療法は確立されていないという。
「エンゼルスの医療チームは、患部を冷やすなどさまざまな方法を試しているはずですが、なかなか有効な手立てがないんです。回復までには時間もかかります」
もしアドバイスするとすれば?
「大谷選手は何よりもチームが勝つことを優先し、そのために自分がプレーすることを望んでいます。だから、一刻も早く復帰したいと思っているでしょう。ですが、脇腹痛を舐めてはいけない。完治する前に復帰すれば、当然負荷がかかって肋骨が折れてしまうこともあります。チームの成績もほぼ決まっていますし、日本人初の本塁打王も確実でしょう。とにかく完治が第一。今は我慢のしどころです」
シーズン中に再び大谷の本塁打を見たいものだが、その楽しみは来季に取っておくべきかもしれない。
( SmartFLASH )