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ラグビー日本代表「シン・笑わない男」の“快足王”がイングランド戦で奇跡を起こす!

スポーツ 投稿日:2023.09.17 06:00FLASH編集部

ラグビー日本代表「シン・笑わない男」の“快足王”がイングランド戦で奇跡を起こす!

ディラン・ライリー 2022年に、リーグワンの初代トライ王にも輝いた実力の持ち主。日本代表デビューは2021年

 

 9日(日本時間)に開幕したラグビーW杯フランス大会。日本代表は10日、チリ代表を42-12で下し、好スタートをきった。自国開催で迎えた前回大会では、初のベスト8入りを果たした日本代表は今回、どこまで行けるのか――。

 

「日本が対戦する予選プールには、イングランドやアルゼンチンなど、強豪国が勢揃いしています。ヘッドコーチを務めるジェイミー・ジョセフ氏(53)が、大会前に『フィジカルもメンタルも、自分たちとして大きなチャレンジになってくると思う』と発言しているとおり、非常に厳しい大会です」(スポーツ紙記者)

 

 

 ところが、ジェイミー氏の前任、エディー・ジャパン全57試合を取材してきた、スポーツジャーナリストの斉藤健仁氏は、「決勝トーナメントに進むことは十分可能です」と力を込めて語る。

 

「今大会でカギとなるのは、ワーナー・ディアンズ、齋藤直人、ディラン・ライリーら初出場組です。こうした新人に、W杯を複数回経験している堀江翔太リーチマイケル松島幸太朗らベテラン勢が絡めば、チーム力の強化は相当見込めますよ」(斉藤氏)

 

 しかし、その中心メンバーであるリーチは、7月22日のサモア戦で危険なタックルをしたとして退場。3試合の出場停止処分が下されている。

 

「この試合では、力が入り過ぎてしまった、と聞いています。というのも、このサモア戦がおこなわれたのは札幌。彼が“日本の故郷”とする場所です。W杯を前に、“故郷”での試合で気合が入り過ぎてしまったのです」(同前)

 

 そのリーチに代わり、今大会で新キャプテンを務めるのが姫野和樹だ。斉藤氏によれば、幼少期は生活が非常に苦しく、6畳2間で5人家族が生活していた“苦労人”。小学生でサッカークラブに体験入部したが、お金がなく諦めざるを得なかったという。

 

 一方、リーチに次ぐ72キャップの代表戦歴を持つのが堀江だ。

 

「後半の勝負所で投入されることが多く、流れを変える“ラスボス”の異名があります。車好きで、愛車はフォルクスワーゲンのバスという一面も」(同前)

 

 前回大会では、稲垣啓太が“笑わない男”として注目を浴びたが、初出場組にも、新たな“笑わない男”が。

 

「南ア出身のライリーは、トライを決めた後でも“笑わない男”として有名。チームナンバーワンの快足で、ポイントゲッターです。オフは、日本代表の『コーヒー部』部長として、リーチを支えています」(同前)

 

 同じく初出場組のディアンズは、ニュージーランド出身だ。「日本初の身長2メートル超え選手。中学2年の来日時には180センチだったのが、高2で200センチになったといいます」(同前)

 

 齋藤は、フィットネス能力が代表随一と評判。早大4年時には、11年ぶりの大学日本一に輝いた。

 

 キッカーを務める李承信(リスンシン)も、W杯で重要な役割を担う。小学6年時にがんで亡くなった母と交わした「W杯出場」の約束を胸に、今大会に臨む。

 

「帝京大を中退し、ニュージーランド留学の道を選ぶもコロナ禍で断念。その後は、公園で一人トレーニングに励み、トップリーグに加入。ついに、代表まで上り詰めました」

 

 数々の試練を乗り越えて辿り着いた「桜の戦士」たち。世界の大舞台で最も輝くのは、いったい誰なのだろうかーー。

( 週刊FLASH 2023年9月26日・10月3日合併号 )

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