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中日・根尾昂、満を持しての登板で好投も初勝利は幻…OBは「来季は二刀流」と太鼓判

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.09.19 20:30 最終更新日:2023.09.19 20:30

中日・根尾昂、満を持しての登板で好投も初勝利は幻…OBは「来季は二刀流」と太鼓判

好投もプロ初勝利ならず…

 

 9月18日、バンテリンドームでおこなわれた中日×広島戦で、中日の根尾昂投手が待望の今季初登板を果たした。

 

 昨年10月2日の広島戦以来、2度めとなるマウンドで根尾は躍動。6回2/3を投げ、4安打1失点(自責点0)の好投にくわえ、4回二死一塁の第2打席では、火の出るようなライト前ヒットも記録。

 

 

 痛烈なライナー性のヒットに、SNSでは《ピッチャーの打撃じゃない》など驚く声が複数寄せられ、今季、明るい話題の少ないドラゴンズにあって、投打で存在感をフルに発揮した。

 

 根尾は7回表、2アウトまで漕ぎ着けるも1点を失い、田中広輔に四球を与えて2死満塁となった場面でマウンドを降板。この時点で中日は6対1と5点リードしており、根尾の初勝利に期待が高まった。

 

 ところが……後続があと1アウトをなかなか取れず、中日は藤嶋、斎藤、清水、福と4人の投手を送り込む「マシンガン継投」を繰り出すも、ビシエドのエラーなどもからんで1挙5失点で同点に追いつかれる展開に。

 

 配信では、ベンチの根尾の悔しそうな表情が映し出された。立浪監督が繰り出したマシンガン継投に対しても、

 

プロ野球の歴史に残るマシンガン継投》

 

《このマシンガン継投マジで選手はおもちゃじゃねえぞ案件だろ 日本シリーズとかならワンチャンやるかもだけど、5位以下確定のチームがやるか...》

 

 などSNS上では批判が殺到した。

 

 その後、9回表に広島に1点リードを許した中日は、根尾の白星帳消しどころか敗戦の危機に陥るも、9回裏、ビシエドの6号ソロホームランで同点とし、延長11回裏、無死満塁からカリステのライト前タイムリーヒットでサヨナラ勝ち。

 

 なんとか勝利を拾ったものの、中日が6点リードを守れなかったことで、Xでは「根尾かわいそう」がトレンド入りした。

 

 当の根尾は、一夜明けた19日、バンテリンドームで中日スポーツの取材に応じ、「お世話になった方々も駆けつけてもらって、試合後、連絡もたくさんもらえてうれしかったです」と笑顔で語り、「反省するところは反省して、次につなげたい」と前を見据えた。

 

 いったん登録抹消となったため、再登録は29日以降。登板の可能性は残り3試合だという。

 

 根尾の活躍は、18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』の解説陣も絶賛。五十嵐亮太氏は根尾の投球内容やスター性を評価、中日OBの谷沢健一氏は「来シーズンは二刀流ですね。両方とも頑張ってほしい」と期待を寄せた。

 

 初勝利は逃したものの、中日の来季へ「希望の光」を灯してみせた根尾。回り道はしたものの、2018年のドラフトで4球団競合の末に中日入りしたドラ1が覚醒する日は近そうだ。

( SmartFLASH )

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