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ウガンダでクラブチーム買収「本田圭佑」意外な社会貢献ぶり
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.20 11:00 最終更新日:2017.09.20 11:00
サッカーメキシコリーグのパチューカで活躍する本田圭佑(31)のマネジメント会社が、ウガンダの1部クラブチーム「ブライトスターズFC」を買収した。
本田はすでにオーストリアの「SVホルン」、カンボジアの「アンコールFC」のオーナーとなっており、クラブ経営に関わるのは3つめとなる。
買収の目的は、マネジメント会社「HONDA ESTILO(ホンダ エスティーロ)」によれば、「本田選手は、プロフェッショナルのサッカー選手であり、起業家であり、教育者です。目的は恵まれていない国にいる子ども達の教育サポートをすることです」とのこと。
買収発表直後の9月13日、本田はツイッターを更新し、「何も分かってない人はお金稼ぎをしてると思ってるみたいやけど、サッカークラブ経営でお金稼ぐなんてほぼ無理やから。だから経営としてのリスクはあるけど、そんなことよりももっと大きな夢があるのよ」と発言している。
なぜこんなツイートをしたのか。広報担当者に聞いたところ、「クラブ買収を伝えるニュースにネット上で『金儲けだろう』との指摘があり、周りから本人に伝わったり、本人が直接それを見た可能性があります」と回答した。以前の買収時にも同様のことが起きていたという。
買収額は非公表だが、本田が自ら資金を出すわけではなく、あくまでマネジメント会社の資金で行われるという。会社の収入は、本田をはじめとするスポーツ選手の肖像権収入(テレビ出演、CM契約など)、運営するサッカースクールとスポーツ施設の売り上げという。
2016年、「NEWS ZERO」(日本テレビ系)に出演した際、本田は「SVホルン」を買収した理由を「日本の若手がヨーロッパでスムーズにプレイできるよう、架け橋となる場所を作りたい」と語っている。
本田は2012年から、日本国内で70校に及ぶサッカースクールのプロデュースに関わっており、育てた選手は3500人以上とされる。インドネシア、カンボジアなど各国でサッカー教室を開いており、今回のウガンダのクラブチーム買収も、きっかけは6月に現地で行なったサッカー教室だったという。
タイやカンボジアでサッカー用品を寄贈したり、震災後の石巻市にフットサルコートを贈ったり、イタリア地震や熊本地震で寄付するなど、本田は社会貢献に熱心だ。しかし、そうした面はあまり報道されず、批判ばかり伝えられることが多い。
本田はこれからもクラブ買収を続けるのだろうか。
「タイミングと縁があり、『子供達の教育をサポートする』という我々のビジョンに沿っていれば、さらにクラブ経営を増やす可能性があります」(広報担当者)
プロのサッカー選手として、子供達の夢の環境づくりに奔走する本田。こうした活動はもっと評価されてもいいのではないか。