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豪風「ゴール気分だったのが気合再び」白鵬のスピーチ
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.20 16:00 最終更新日:2017.09.20 16:00
身長171センチ。幕内力士でもっとも背が低いのは、 16年めのベテラン力士豪風(38)だ。
「平均体重はどんどん上がっている。5年前から5キロ増量して、今は150キロ台を維持するようにしています」
丸12年以上連続で幕内在位。最年長初金星、最年長新関脇(ともに35歳)などの記録を持つ、いぶし銀だ。
「2度、右肘を手術したときは引退を考えたこともありました。それでも、4年前の手術の1年後に新関脇になり、今回は名古屋で8勝できました。こんな怪我でやめたくはなかったし、世話になった方に恩返しもしたかった」
心の支えになっているのが2人の子供、そして横綱・白鵬だという。
「去年、秋田県民栄誉賞の受賞パーティで、横綱がスピーチをしてくれました。『賞というのはもらってからが大事。これからの豪風関を見ていてください』と。じつは、賞をもらってゴールに近づいた気分になっていたんですが、気合を入れ直してもらいました」
とはいえ、引退の時はくる。そのときのイメージはできているという。
「勝ち越して引退するんです。負けて番付を下げて引退はしたくない。自分の力を出し切って勝ち越し、納得できたら引退する。それを長くやってきた自分へのご褒美にしたいんです」
たけかぜ
1979年6月21日生まれ 秋田県出身 171センチ150キロ 尾車部屋 中学まで柔道に打ち込み、中央大4年時に学生横綱。2002年5月場所で初土俵。三賞2回受賞、金星1個。最高位は西関脇
(週刊FLASH 2017年9月12日号)