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U18W杯3位「中村奨成」ヒロド歩美に「かわいいなぁ」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.24 06:00 最終更新日:2017.09.24 06:00
「小学生時代は想像もつかないほど泣き虫だった。指導者に怒られて泣き、練習に耐えきれず泣き、試合に負けては泣いていた」
そう述懐するのは、中村奨成(18)を小学生当時から知る沖野博司さん。両親は3歳時に離婚。以降、母子鷹で野球一筋に歩んできた。
「母親の啓子さんも熱心で、当時看護師の仕事をやりくりしながら、試合はもちろんのこと、練習も欠かさず見学に来ていた。練習で泣きじゃくる息子を目のあたりにするたび、啓子さんは庇うどころか、逆に『どんどん泣かせてください!』と、直訴して気丈に振る舞っていたものです」(沖野さん)
そんな母親の影響を受けて、中村は練習を一度も休むことなく野球に打ち込む。甲子園のニューヒーローの原点は、母親との二人三脚に尽きる。祖父の隆義さんも、孫の成長ぶりに目を細める。
「自宅では母親がマンツーマンで指導をし、私は気がついたことがあれば横からアドバイスする程度。家族でつねに『チームで一番になれ』と、言い聞かせたことがよかったと思います」
隆義さんには心残りがひとつだけある。
「経済的な理由から、一度も家族旅行へ行けなかったこと。可哀想に思う半面、野球に集中できてよかったかもしれませんが……」
中学生になると身長は170センチに達し、上級生と遜色ない体格となり、技量も一気に上達。だが、次第に自惚れが目立つようになったという。中学2年時、広陵高校に進学を希望していた中村に会った同校の中井哲之監督は、彼を叱責した。
「チームで自分よりうまいやつはいないと天狗になり、野球を舐めていた。『野球だけうまかったらええんや』という感じだったと。横柄な態度も見受けられたので、ウチはいらんと突き放したそうです」(スポーツライター)
中井監督の指導のもと、人間的にも成長し、今夏の大活躍へと繫がったわけだが、スポーツ紙記者が甲子園での微笑ましいエピソードを明かす。
「朝日放送のヒロド歩美アナに会った中村が、『かわいいなぁ』とチームメイトに話していました。その後、注目されるようになって、彼女が取材に来てくれるのが嬉しかったようです。
しかも囲み取材では、お互い親指を突き出すサムアップのポーズをするほどの仲に。ヒロドアナから取材を受けることが、彼のホームランへのモチベーションになっていたようです(笑)」
将来の目標は、小学生時代から一貫してプロ野球選手になること。
「高校の先輩で、憧れのキャッチャーでもある小林誠司(巨人)が、大会中に中井監督の奥さんにLINEで、『中村のことを “小林2世” と呼ぶのはやめてください。すでに僕を超えていますから』といったメッセージを送ったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
すでに知名度は清宮幸太郎と肩を並べた。清原和博超えの本塁打記録を樹立した中村は、U-18高校日本代表の主軸として選ばれ、U-18W杯大会3位に貢献した。
(週刊FLASH 2017年9月12日号)