11月1日、甲子園球場でおこなわれた日本シリーズ第4戦は、オリックスが3対4で阪神にサヨナラ負け。オリックスは守備が乱れ連勝ストップ。対戦成績は2勝2敗のタイとなった。
誤算は9回だった。6番手として登板したワゲスパックが1死から近本に四球を与えると、続く中野の打席で2暴投が絡み1死三塁のピンチを招いた。
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ここで中嶋監督は2者連続の申告敬遠で満塁策を選択。ワゲスパックは4番の大山に対し3球連続ボール。何とかフルカウントまで持ち込んだが、最後は大山に左前適時打を浴び試合は決まった。
X(旧Twitter)ではなぜか《西武ファン》がトレンド入り。オリックス森友哉捕手は2022年11月に国内FA権を行使してオリックスに移籍を決意した元西武の選手だ。
森は、変化球が荒れるワゲスパックのワンバウンド投球を、1度めは後ろに逸らし、2度めは体に当てたものの三塁側に逸らした。記録は暴投となったものの、Xでは、1死三塁のピンチを招いた森に対して、西武ファンが歓喜したようだ。
《阪神ファンは大山に感動してるのに西武ファンはひたすら森友哉の失策に喜んでるのめちゃくちゃ好き》
《西武ファン森の失態に大歓喜で草 もうやめてあげろよ笑》
《1イニングで2つのやらかし。西武ファンならそりゃ森だもん。で納得できる内容w》
森は強打の捕手として知られるものの、西武時代の2019年は9失策、2021年、2022年は6失策でパ・リーグの捕手で最多を記録するなど、守備面の課題は少なくない。
阪神・大山の左前打を、オリックス左翼の廣岡が懸命にバックホームしたものの、森はすでにベンチ方面に引き上げ、本塁をガラ空きにしたことを批判する声もXでは上がっている。
《廣岡のバックホームの際に帰路についていたのは100森がおかしい。ベース踏み忘れの確認も必要だし》
《レフトは諦めずバックホームしてんのに、キャッチャーはマジで何してんの?? FAで出て行ったとか関係なく普通に有り得ないと思う》
西武は2018年、開幕から一度も首位を譲ることなく、10年ぶりのパ・リーグ制覇を果たしたものの、クライマックスシリーズファイナルステージでソフトバンクに敗戦。
2019年には、最大8.5ゲーム差をつけられていたソフトバンクを西武はシーズン終盤に逆転。リーグ連覇を果たしたものの、またもクライマックスシリーズファイナルステージでソフトバンクに敗戦。
西武は2年連続で日本シリーズに進めなかったのに対し、森はオリックス移籍1年めで日本シリーズに初めて進んだことも影響しているのだろう。
「2022年4月2日、西武はロッテに1対8で大敗。森は8回の守備から後退したあと、ロッカーでマスクを投げつけた動作に起因して負傷。右手人さし指を骨折し、長期離脱を余儀なくされました。
当時、辻監督は、『しっかり考え直さないと。チームとして許されることではない。治ったときにあいつ自身が野球観をしっかり変えて、またチームのために泥だらけになってやってくれることを望むだけ』と厳しい姿勢を示していました。その年の11月に、森は国内FA権を行使し、オリックス移籍を決断。西武ファンを失望させることになってしまった」(スポーツ担当記者)
Xでは、2022年の森の選択を批判する声も多く見られた。
《バイト終わりにX見てたら西武ファンがトレンド入りしてて草 今日云々は抜きにしても若手の制球難にキレてロッカーでマスク放った挙句勝手に骨折して半年棒に振った上でその年のオフ権利主張して同リーグの首位チームにのこのこ御隠居かます馬鹿野郎の森ちゃんなんだから後ろ指さされて当たり前》
《なぜ西武ファンが森友哉に厳しいのか?出ていったから?それだけではない ロッカーで怒りからかマスクを投げて右手指を骨折し数試合欠場→辻監督がそのことに怒り森に注意→復帰後大した結果が出ずオフにFA 辻監督を怒らせ正捕手でありながらチーム全体に迷惑かけたわけだからそら厳しくなるのは当然》
《森選手のヤラカシでチャンスが増えた中で1番喜んでるのが阪神ファンじゃなくて西武ファンなのが彼の嫌われぶりを現しているよね。やっぱりマスク投げてFAなんてするもんじゃない》
日刊スポーツによると、森は9回裏の守備に対し、「自分が止めてればというところなんで、申し訳ない」と悔やみ、「勝っても負けても切り替えがいちばん大事だと思うので、明日に向けてしっかり準備していきます」と話したという。
森は、西武ファンからの厳しい視線を乗り越え、念願の日本一を手にすることはできるだろうか。
( SmartFLASH )