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大谷翔平、史上初2度めの満票MVPで新契約に注目「球団はなんでも叶えるはず」付帯条項「馬」でも「貸し切りジェット」でも「スイートルーム」でも

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.11.17 20:20 最終更新日:2023.11.17 20:20

大谷翔平、史上初2度めの満票MVPで新契約に注目「球団はなんでも叶えるはず」付帯条項「馬」でも「貸し切りジェット」でも「スイートルーム」でも

史上初、2度めの満票MVPになった大谷翔平(写真・共同通信)

 

 エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平が、11月16日(日本時間17日)、今季のアメリカンリーグのMVPに選出された。日本人初となる本塁打王に加え、投手としても10勝5敗。史上初の2年連続「2桁本塁打、2桁勝利」を達成し、2年ぶり2度めの満票での受賞となった(満票での2回選出も史上初)。

 

 これで世間の関心は、大谷が来季どのチームでプレーするかに絞られた。2度めの満票MVPで価値はさらに高まるはずで、10年900億円が最低ラインと見られている。はたして、世紀の二刀流はどのような決断をするのか。

 

 MLBの契約には、年俸と年数についての取り決め以外にも、さまざまな付帯条項がつくのが普通である。日本のプロ野球での契約は紙面1枚でカタがつくと言われる一方、MLBの場合は厚みが出るため、「契約書が立つ」と言われている。

 

 

 MLBで付帯条項がつくようになったのは、FA制度が設けられた1970年代中盤あたりからと言われ、当時の内容は「本塁打●●本以上で●●万ドルのボーナス」といった成績によるものが多かった。だが、最近は付帯条項が「年々派手になっている」と言われている。

 

 さらに、グラウンド外の条件も盛り込まれることが多くなった。メジャーリーグ評論家の福島良一氏が解説する。

 

「MVPやサイ・ヤング賞など投票1位から順位ごとにボーナスがつくといった成績面の条件以外にも、近年は細かい契約が目立ちます。

 

 通算3154安打を放ち、“安打製造機” の異名を取ったジョージ・ブレットは、引退後にロイヤルズの球団副社長の役職を取りつけ、実際に球団副社長に就任しました。

 

 ヤクルトでの活躍は1年限りでしたが、衝撃の長打力を日本人に見せつけたボブ・ホーナー。彼はブレーブスと1983年に4年550万ドルで契約を結びましたが、このときの体重が109キロもあり、体重のコントロールが苦手でした。そのため、シーズン中の金曜日に計13回体重を計り、97.5キロ以下の場合に1回あたり約7700ドル、合計10万ドルのボーナスの出来高契約を年俸以外に組み入れていました。

 

 豪腕で鳴らしたケビン・ブラウンは、1999年にドジャースと7年契約を結び、付帯条項のなかには “貸しきりジェット機条項” が含まれていました。毎年12回、家族がジョージア州の自宅とロスを往復する際の交通手段として貸し切りジェット機を保証し、球団が料金を負担しました。

 

 また、今季まで大谷とチームメイトだったマイク・トラウトは、遠征の際の宿泊ホテルはすべてスイートルームの使用が認められました」

 

 このほか、大谷の移籍先として急浮上した今季のワールドチャンピオンのレンジャーズは、昨季までルーグネッド・オドールと6年契約を結び、条件としては珍しい “オマケ” をつけた。それはなんと、2頭の馬だった。彼は幼少期に自然に囲まれたベネズエラで過ごしたため、馬には深い愛情を持っていたようだ。

 

 こうした近年の傾向に沿って、大谷も新契約では独自の付帯条項を検討しているかもしれない。

 

「大谷選手ほどの成績を残していれば、球団としてはすべてを叶える方向に動くと思います。ただ、過去前例がない契約交渉になりますので、大谷選手の希望によっては難航も予想されます」(福島氏)

 

 大谷の新契約は12月4~6日(日本時間5~7日)に開かれるウインターミーティング中に決まると見られている。年俸、年数とともに、付帯条項にも注目だ。

( SmartFLASH )

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