慶應義塾高校(神奈川)の優勝で幕を閉じた2023年夏の甲子園で、バックネット裏から次男の清原勝児(かつじ)選手に、必死の声援を送る姿が話題になった清原和博。
9月20日にはデイリースポーツが「来季の中日のヘッドコーチとして名前があがっている」ことを報じ、これまでコーチ経験のない「清原ヘッド」の是非について議論が起こるなど、いまだその存在感は球界関係者でも群を抜いている。
そんな清原が、11月19日、ひさしぶりに公の場に姿をあらわしたのは、誰も予想できない場所だった。その場に居合わせたプロレスライターのひとりが語る。
「この日は、東京の『新木場1stRING』でプロレスリングA-TEAM主催の “HASEGAWAデビュー10周年記念興行” がおこなわれており、私はそれに足を運んでいました。
もちろん、この日の主役はHASEGAWA選手で、彼は事前にマスコミに対して『誰もが知るスポーツ界の超大物』のゲスト来場こそ、ほのめかしていましたが、誰が来るのかはわかりませんでした」
そして、第4試合で組まれたHASEGAWA&崔領二&長嶋孝太 vs. 大仁田厚&リッキー・フジ&外崎幸作の試合直前、リングアナウンサーが「HASEGAWA選手の10周年をお祝いしに、とんでもないゲストが来てくれています!」と告げると、会場は長渕剛の『とんぼ』が流れた。花道から姿をあらわしたのは清原和博だった。前出のプロレスライターが語る。
「まさかの清原さんの登場に、観客席はどよめいていました。というのも、“インディープロレスの聖地” と呼ばれる新木場1stRINGは、キャパ300人くらいのそれほど大きくない会場で、コアなファンが足を運ぶような場所です。普通に考えたら、絶対に清原さんが来るような場所ではないので(笑)、清原さんがいること自体が衝撃でした」(同)
リングインした清原は、HASEGAWAに花束を贈呈。全選手とリング上に並び、大仁田厚と清原が一緒に写真におさまった。その後、リングサイドに用意された席で試合を観戦すると、試合後に花道を引き上げていく大仁田と清原が握手を交わす場面もあった。
ここで一度、会場を後にした清原は、メインイベントのHASEGAWA vs. 土井成樹の試合では、この日2試合めとなるHASEGAWAと一緒に花道から入場。
試合中、場外戦でHASEGAWAを羽交い締めにした土井が、清原に「清原さん、(HASEGAWAに)チョップお願いします!」と呼びかけると、清原は苦笑いを浮かべながら「いやいや」とリアクションを返すも、その後、ちょこんとHASEGAWAの胸板にタッチする一幕もあった。
ちなみに、清原は2021年4月4日、プロレスリングA-TEAMの奈良大会にシークレットゲストとして登場したときが人生初のプロレス観戦だったという。今回が2度めのプロレス観戦となった。
清原をゲストで招聘することに成功したHASEGAWAは、大の野球好き。コメントを求めると、「できることなら清原さんと入場したいと思っていたので、それがかなって感無量でした。僕の10周年興行だったんですけど、清原さんに、けっこうインパクトを持っていかれちゃいましたね(笑)」と語った。
この日、新木場で清原に遭遇できたファンはラッキーだったといえそうだ。
( SmartFLASH )