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楽天「獲得ポイント激減」「ラウンジ使用制限」改悪の嵐でヘビーユーザーの“恨み節”すべては「モバイルへの誘導」識者が解説

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.02 16:35 最終更新日:2023.12.02 16:38

楽天「獲得ポイント激減」「ラウンジ使用制限」改悪の嵐でヘビーユーザーの“恨み節”すべては「モバイルへの誘導」識者が解説

会長を務めるヴィッセル神戸がJリーグで初優勝を収め、選手と抱き合う楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(写真・森田直樹/アフロスポーツ)

 

楽天市場」のポイントアッププログラム「スーパーポイントアップ(SPU)」が、2023年12月から大幅に変更されたことが、一部の楽天会員の間で話題になっている。

 

 SPUとは、楽天グループの対象サービスを利用し、条件を達成すると、楽天市場での買い物の際に付与されるポイントがアップする、というプログラム。今回の変更は、とくに「楽天プレミアムカード」のユーザーにとって“改悪”となっている。

 

 

 ポイント交換サービス情報の総合サイト「ポイ探」を運営し、クレジットカードのポイント事情などに詳しい、菊地崇仁氏が解説する。

 

「年会費無料の通常の『楽天カード』の場合、楽天市場で買い物をすると、楽天会員の通常分1倍のほか、楽天カード通常分が1倍、楽天カード特典分が1倍で、合計3倍のポイントが獲得できます。そして、年会費1万1000円の『楽天プレミアムカード』の場合は、さらにプレミアムカード特典がプラス2倍となり、5倍のポイントが獲得できました。

 

 ところが、12月以降はこのプラス2倍がなくなり、通常の楽天カードと同じになりました。これが“大改悪”と言われているのです。これにあたり、楽天はプレミアムカードユーザーの解約・年会費の返金を受けつけています。応じる利用者はけっこういるかもしれません」

 

 SNSでは、楽天プレミアムカードユーザーだった人々の、“改悪”への恨み節があふれている。

 

《楽天プレミアムカードが改悪されたので解約しました。他のカードを使います。 セブンイレブンはnanaco、スーパーはイオンカード。楽天Edyと楽天ペイの残高が無くなったらアプリを削除します。楽天、サヨナラ。》

 

《楽天プレミアムカードを解約した。年会費高いだけで、自分にはメリットがない。SPU改悪のため、来月からは、楽天での買い物は、月5万円までにする》

 

《楽天プレミアムカードがどんどん改悪。今は全然海外行ってないのでプライオリティ・パスはいいとしても、ポイント+2倍が無くなるのはヤバい。プレミアム感が無くなっていく笑 これは私の中では一大事件です!!!!》

 

「年会費無料の楽天カードを利用し、楽天市場を使うのは月に1~2万円というライトユーザーにとっては、ほぼ影響はありません。ただ、無料の楽天カードを持っている場合でも、ヘビーユーザーならば影響は大きいです。

 

 たとえば、楽天市場で楽天カードを利用すると、特典分のポイントがプラス1倍つきますが、これまでこの特典分のポイントは、獲得できる毎月の上限が5000ポイントでした。それが12月以降は、上限1000ポイントまでガクッと下がります。楽天市場で10万円を使うと、1%で1000ポイントに達してしまうのです」(菊地氏・以下同)

 

 同様に楽天プレミアムカードにも、特典分ポイントに、これまで1万5000ポイントだった1カ月の上限が5000ポイントに変更。楽天プレミアムカードにはほかにも、多くの海外空港ラウンジが利用できる『プライオリティ・パス』を申し込めば無制限で利用できたが、2025年1月1日からは「年に5回まで」と回数が制限される。プライオリティ・パスのために楽天プレミアムカードを利用していたユーザーも多く、そういったユーザーが離れていくことは必至だ。

 

 なぜ、このような改悪が起きているのか。

 

「楽天グループの赤字がひどい大きな要因は、携帯子会社の楽天モバイルの苦戦が続いているからで、今回の変更も、楽天モバイルユーザーを獲得するためという意味合いがあります。これまでは楽天モバイルユーザーは、『Rakuten最強プラン』に加入することで、会員ランク別に2~3倍のポイントがプラスされていましたが、これが12月以降は4倍に引き上げられます。楽天会員の通常分1倍とあわせて5倍と、楽天モバイルユーザーは、かなり優遇されることになります。

 

 Rakuten最強プランの最安値(月の利用量が3GB以下)が税込み約1080円で、年間で約1万2000円。楽天プレミアムカードの年会費が1万1000円ですから、楽天モバイルを契約していないなら、楽天モバイルを契約し、楽天プレミアムカードを解約すれば、ポイントに関してだけなら、これまでとほぼ変わらないサービスが受けられ、そんなに改悪ではないわけです。ただ、すでに楽天モバイルを利用している人にとっては、代替案はありません。

 

 ほかにも、ちょこちょことした“改悪”が楽天にはありますが、すべて『だったら、楽天モバイルに入ったほうがいいですよ』と、誘導するような変更になっています」

 

 ただでさえ複雑化しているポイントのシステム。「楽天経済圏」から逃げ出す人たちが増えそうだ。

( SmartFLASH )

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