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【大相撲】80キロ増量、大怪我克服…“魔術師”が31歳で新三役「『宇良笑う』回文が現実に!」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.25 17:19 最終更新日:2023.12.25 17:22

【大相撲】80キロ増量、大怪我克服…“魔術師”が31歳で新三役「『宇良笑う』回文が現実に!」

(写真・時事通信)

 

 12月25日、大相撲初場所(両国国技館)の番付が発表され、宇良が念願の小結に昇進した。初土俵(2015年3月)から所要52場所での新三役は、学生相撲出身としては史上2位のスロー昇進(1位は61場所の嘉風)。また、幕内経験力士が、序二段陥落後に新三役となるのは、史上初となる。

 

 SNSでは

 

《宇良関 新三役・小結おめでとうございます 「宇良笑う」相撲回文が現実に!》

 

 

《宇良関!新三役おめでとうーーー!!二度の大怪我からよくぞここまでっっ!!最高のクリスマスプレゼントです》

 

《朝から涙が止まりません!!》

 

 と、ファンの喜びの声があふれている。

 

「宇良は大阪出身の31歳。子どもの頃は相撲と並行しレスリングにも取り組んでおり、その影響は“アクロバット相撲”“魔術師”とも評される独特の取り口にも表れています。関西学院大学の相撲部で全国大会でも活躍しますが、体重は65キロほど。当時中学生だった貴景勝と稽古をしても、相手の方が互角以上だったといいます。

 

 大学を出て、木瀬部屋に入門したころの体重が107キロ。現在は143キロですから、大学時代から約80キロも体重を増やしたことになります。小兵ながら多彩な技を駆使して、所用12場所で新入幕とスピード出世。2017年名古屋場所では横綱日馬富士から初金星を挙げ、人目をはばからず涙を流しました。

 

 しかし、右ひざの靭帯を痛めて手術。6場所連続の休場で番付は三段目まで下がりました。2018年秋場所で復帰しますが、2019年に再び右ひざ靭帯を痛め、5場所連続休場。番付は序二段まで落ちました。そこから苦しいリハビリを経て、2020年九州場所で十両復帰、2021年名古屋場所で幕内復帰を果たしました」(週刊誌記者)

 

 レア技「居反り」などで知られる業師の宇良だが、意外なことにこれまで技能賞を受賞したのは1回のみだ。

 

「なぜ技能賞をもらえないのか、ファンの間でもよく話題になっており、特に2017年夏場所でのエピソードは有名です。この場所、宇良は11勝で技能賞の候補になりましたが、受賞を逃します。審判部の親方から『技能というより異能』という声が出たという話もあり、宇良本人も『周りからイロモノと見られている』とこぼしたそうです。

 

 幕内上位を相手にするには、押しに負けない体重が必要。また、怪我を防ぐためにも大きな体は必要です。宇良はやせやすい体質ですが、ひたすら食べることで体を大きくしてきたのです。

 

 現在は体重143キロで、もはや“小兵”ではなく、相手を一気に押し出す力強い相撲も見せます。自分の相撲を進化させてきたことで、ようやく三役の座をつかんだのです。その陰には『イロモノ』扱いされた悔しさもあったかもしれません」(同前)

 

 宇良が新三役として土俵に上がる初場所は、1月14日に初日を迎える。

( SmartFLASH )

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