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東京五輪「銀メダリスト」の父親が傷害事件で泥沼化…被害者は「殴られて網膜剥離になった」と悲痛な叫び

スポーツ 投稿日:2023.12.29 06:00FLASH編集部

東京五輪「銀メダリスト」の父親が傷害事件で泥沼化…被害者は「殴られて網膜剥離になった」と悲痛な叫び

東京五輪の開会式で行進する日本選手団(写真・アフロ)

 

「うちの娘がオリンピックで銀メダルを獲得したんだ」

 

 交際中の女性に対し、スターになった娘を自慢する “優しい父”。だが、わずか数カ月後には、“DV男” として司法に裁かれる身になっていた――。

 

 都内で会社を経営するX氏が、A子さんと交際関係になったのは2021年4月のことだった。A子さんから相談を受けてきたという知人がこう語る。

 

 

「A子は、40代のシングルマザーで、X氏は東京五輪で銀メダルを獲得した選手の父親です。A子とX氏とは共通の知人を持つ友人関係でしたが、2021年にA子が離婚したことを機に、熱烈にアプローチしてきたそうです。

 

 一方、A子はX氏から2018年ごろ離婚したと聞かされており、A子は、再婚を視野に入れた真剣な交際として受け止めました」(知人)

 

 ところが、交際直後から、X氏の態度が変化したという。

 

「A子の態度や言動が、少しでも気に食わないと舌打ちされるそうです。また、デートの待ち合わせに1分でも遅れると不機嫌になって『帰る』と言い出すことにも悩んでいました。A子の人格を否定するような発言もしょっちゅうあり、『バカ』『ババア』『あなたに育てられる子供がかわいそう』などと罵倒されることもあったとか」(同)

 

 そして、2023年4月下旬、とうとう傷害事件が起きてしまう。

 

「その日、A子は、X氏とX氏の仕事仲間の3人で飲みに行ったそうです。飲み会の終盤、X氏が会計するタイミングでA子はお手洗いへ。お手洗いから戻ってくると、X氏の仕事仲間の水以外が下げられていました。お酒をかなり飲んでいたA子は喉が渇いており、ついそのお水を飲んでしまったそうですが……」(同)

 

 この行為が、X氏の逆鱗に触れてしまう。

 

「他の男が口をつけた水を飲むとはどういうことか」と激怒したX氏は、「貞操観念がない」「この売女」とA子さんに怒号を浴びせ、顔を殴打したという。

 

 肩を強く掴まれたA子さんには多数のアザができ、A子さんが着ていたブラウスは胸元の部分がビリビリに破けてしまった。数日後、病院に行くと、殴打されたせいで左目が外傷性網膜剥離だと診断された。

 

「事件の翌日はX氏と連絡が取れず、2日後に連絡が取れたかと思えば、謝るそぶりもなかったそうです。当初、A子は被害届を出そうと考えたものの、アスリートとして表舞台に立つX氏の娘さんに迷惑をかけたくないと思い、躊躇しました」(同)

 

 A子さんがX氏に抗議すると、今度は逆に「ストーカーだ」となじられたという。

 

「A子は、X氏に謝罪を求めるべく、X氏の会社に電話をしたり、当時同社で役員を務めていたX氏の元妻に連絡したりしました。しかし、X氏はいっさい応じることはなかったといいます」(同)

 

 八方ふさがりとなったA子さんは、結局、被害届を提出した。

 

「X氏の弁護士から示談を持ちかけられたそうですが、その示談金は20万円で、とうていA子が納得できるものではありませんでした。なにより許せなかったのは、謝罪がまったくなかったこと。

 

『学校などに変なうわさが蔓延しないか心配』『もうすぐ受験だというのに、内申に影響がないか心配』と、X氏は子供のことまで持ち出してくることもあり、A子は脅迫されたと感じたそうです」(同)

 

 結局、示談には至らず、X氏は傷害容疑で起訴され、2023年11月中旬、30万円の罰金刑が確定した。

 

 本誌が、A子さんに事件について確認すると、「(知人の話は)おおむね事実ですが、これ以上は話せません」と答えた。

 

 X氏に取材したところ、以下のような返答があった。

 

「罰金刑になったのは事実です。そして、私は事件後に何度もA子さんに謝罪しています。ですが、A子さんから『本気の謝罪ではない』と何度もつっかえされたんです。

 

 実はA子さんが被害届を出す前、『Apple Watchをいただけるなら謝罪として認めます』と言われ、彼女に渡しました。それなのに、結局起訴されました」

 

 X氏は治療費を支払うつもりはあるという。

 

「治療費に関しても、当初から支払うとA子さんに伝えていますが、いっこうに治療の証明書などを見せてくれず、いくら払えばいいかわからないままなんです」(X氏)

 

 そして、A子さんが脅迫されたと主張している件に関して聞くと、

 

「私の事件について、匿名のメールが、私の家族や娘のスポンサーに届いています。ほかにもフリーの記者だと名乗る謎の男から会社に電話がかかってきたこともありました。

 

 私はA子さんがメールを送ってきたと疑っています。私からしたら先に彼女が家族を脅してきたんです。『逆の立場で連絡が来たらどう思いますか』と言いたかっただけで、脅迫したつもりはありません」(X氏)

 

 この件を受けて、本誌は改めてA子さんに確認した。

 

「話の流れで『Apple Watchを謝罪の品としていただけるなら今回の件は水に流す』と、確かに発言しましたが、私から要求したわけではありません。また、実際にApple Watchを受け取りましたが、『誕生日プレゼントだ』と言われたので、謝罪の品だという認識はありませんでした。

 

 治療費に関しては、支払うと言われたのは事実で、向こうの主張どおり、確かに明細は渡していません。ですが、明細を渡そうとしたのに、渡せなかったんです。X氏には『連絡してくるな、ストーカー』と言われ連絡できず、相手の弁護士からは『少しお待ちください』と言われたまま連絡が取れなくなったからです。

 

 また、会社に3回、X氏の元妻にDMを1回送っただけで、私が匿名でX氏の家族やスポンサーに連絡したという事実はありません」

 

「A子さんは、事件のショックで心療内科に通っています。医師から鬱病やPTSDと診断され、年単位の治療になると言われたそうです」(知人)

 

 X氏の娘はパリ五輪に向けて練習に励んでいる。泥沼状態となっている父親の事件が、プレーに影響しないといいのだが。

( SmartFLASH )

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