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「とにかく評判が悪い」逮捕の「元五輪柔道代表」丸山顕志容疑者、次男優勝の舞台で起きていた“異変”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.03.02 06:00 最終更新日:2024.03.02 06:00
1992年のバルセロナ五輪・柔道元日本代表で、現在は指導者の丸山顕志容疑者(58)が、2月29日、千葉県警に詐欺の疑いで逮捕された。
捜査関係者によれば、丸山容疑者は6年前、千葉県の高齢女性に、現在は取引されていない「One Coin」という暗号資産を薦め価値があがるなどとうたい、現金およそ4000万円をだまし取った疑いが持たれている。
「丸山容疑者はかつて自身がオリンピックに出場した経歴などで女性を信用させたとみられ、女性からあわせて4億円ほどを預かっていたといいます。騙し取った金は国外でギャンブルなどに使われたとみられていますが、所属選手だったころから彼のギャンブル好きは有名で、そのころから海外カジノなどにハマっていたそうです」(事件記者)
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丸山容疑者の柔道家としての実績をスポーツ紙記者が語る。
「丸山容疑者は5歳で柔道を始め、国士舘高校から国士舘大学に進学。1988年に大学を卒業してダイコロ所属となると、実業個人で優勝を飾ったほか、1992年にはフランス国際、ブルガリア国際、講道館杯と立て続けに優勝。日本代表として出場したバルセロナ五輪の柔道男子65キロ級で7位に入賞しています。彼の得意技で『丸山スペシャル』と呼ばれた変形の袖釣込腰は、当時の柔道選手が、こぞって真似したほどです。
また丸山容疑者は中学と高校の教員免許も持っており、1999年には福岡県に『泰山学舎』という柔道場を開設。引退後は、化粧品会社を経営しながら、次世代の五輪選手の育成を掲げて、泰山学舎で後進の指導を続けていました」(スポーツ紙記者)
そんな丸山容疑者の2人の息子は、ともに柔道の有力選手としてファンには知られた存在だった。
「息子で長男の剛毅選手は2023年に現役を引退してしまいましたが、次男の城志郎さんは世界選手権を2度制覇し、阿部一二三さんの宿命のライバルとして柔道ファンに知られた存在。2人は、2022年の世界選手権(ウズベキスタン)、2023年の世界選手権(ドーハ)で、2年連続で男子66kg級の決勝で対戦しています」(前同)
2人の通算成績は丸山城志郎の4勝7敗(2024年3月現在)。丸山は目下4連敗中だが、2019年に東京でおこなわれた世界選手権では、準決勝で阿部を破った丸山が優勝している。しかし、この大会を取材していた格闘技ライターは、現場の変な空気を感じ取っていたという。
「優勝した丸山城志郎選手が、ミックスゾーンから控室に戻る道中、柔道日本代表コーチらが誰も丸山に祝福の声をかけなかったのが不思議だったんです。そのことを同じ現場にいた関係者に聞いてみたら、『とにかく、お父さんの評判が悪い』ことがわかった。その当時から、怪しいビジネスをやっていたことは有名だったようです。
次男の城志郎選手は、2020年の東京五輪、パリ五輪と激しい五輪代表争いを阿部さんと続けていましたが、その最中にも父親の金目の評判の悪さは聞こえてきており、柔道界のなかでも自然と“阿部優勢”のムードがあった。東京五輪前には、父の悪評のせいで、城志郎選手が全柔連から代表入りを拒まれているという話も柔道界ではささやかれていたそうです」
自身のInstagramでは、「泰山学舎」の名前の由来を《・国士舘大学の小山泰文先生のお名前 ・ナショナルチーム時代監督の山下泰裕先生のお名前 共通する二文字から》と説明していた丸山容疑者だが、その2人の顔にも泥を塗る結果となった。
( SmartFLASH )