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日本ハム「清宮幸太郎」獲得で「中田翔」放出へ
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.10.30 16:00 最終更新日:2017.10.30 16:00
「あのころから、縁があったのかなあと思いますね」
10月26日におこなわれたドラフト会議で、注目の清宮幸太郎(18)は、7球団から指名された。そして、交渉権を獲得したのは日ハムだった。
じつは2012年、当時中学生だった清宮は日ハム対楽天戦、日ハム対巨人の日本シリーズ第一戦で始球式を務めている。ゆえに冒頭の清宮のコメントとなったわけだ。
とはいえ、日ハムの指名は意外とみる向きもあった。 10月2日におこなわれた清宮家と各球団側との面談に、日ハムは訪れなかったからだ。だが、スポーツ紙デスクは別の見方をする。
「日ハムは育成に自信を持っている球団。しかも大谷翔平は、ポスティングで移籍が濃厚。FA資格を持つ中田翔の去就も不透明。一気に主力が2枚抜ける可能性があり、清宮は後継者にうってつけ。その球団が面談に来なかった。
そこで囁かれたのが密約説。面談に行かなくても、水面下で接触していたのではないかということだった。その後の取材で、同じ左打者の大谷や近藤健介の育成プランを提示していたといった話も出てきた。
当然、他球団は密約を疑い、日ハムとしてもそれをちらつかせることで、他球団が指名を撤退することを狙ったのではないか」
日ハムはダルビッシュ有、中田、大谷ら、その年の有望高校生を数多く獲得し、育ててきた。そして2017年も、“球界の宝” ともいうべき選手を獲得した。万々歳といったところだが、清宮獲得は「新たな火種が生じる危険性もはらんでいる」と、日ハム担当記者は言う。
「それは中田の処遇をどうするか、ということ。清宮の交渉権を獲得した今、中田がFA宣言しても引き止める必要はない。むしろ『お好きにどうぞ』という構え。
日ハムが恐れるのは、残留した中田が清宮を子分のように扱うこと。『それだけは避けろ!』と、早くも指令が出たと聞く。中田の放出は既定路線だ」
また別の担当記者も、清宮獲得で中田放出は加速度を増したと明かす。
「日ハムは大谷と中田の移籍で得た資金を新球場建設に回して、清宮が主力となっているであろう4~5年めぐらいをお披露目の時期と考えている。清宮をドーム完成時のスターに育て上げるべくプランを練っている。交渉では当然、大谷同様ポスティングでのメジャー移籍容認を材料に使うはずだ」
中田の放出、メジャー移籍容認……。日ハムの交渉に、清宮 パパが “満額回答” で応えるまで、そう時間はかからない。
(週刊FLASH 2017年11月14日号)