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「“タダ見”できるご時世じゃない」テレ朝、ゴルフ全英オープン中継から撤退報道で「社会の衰退」痛感の声

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.03.13 15:26 最終更新日:2024.03.13 15:34

「“タダ見”できるご時世じゃない」テレ朝、ゴルフ全英オープン中継から撤退報道で「社会の衰退」痛感の声

2023年の全英オープンでの日本人最高位は松山英樹の13位タイだった(写真・AP/アフロ)

 

 地上波で、無料でスポーツ中継を見ることができた時代は幸せだったということか。

 

 3月13日、ゴルフの海外メジャー「全英オープン」の中継から、テレビ朝日が撤退する方向であることを「スポーツ報知」が報じた。

 

 7月18日から21日まで、スコットランドのロイヤル・トルーンで開催される予定だが、日本円で5億円といわれる放映権料で折り合いがつかず、苦渋の決断となった。動画配信サービスのU-NEXTが交渉を進めているという。

 

 

 陸上400mハードルの日本記録保持者である為末大氏は同日、自身のXにこう書きこんだ。

 

《スポーツの放映権料は高くなっていくので、米国のようにpay per viewになるのでしょうね。ただの時代は終わって、見たいものにはお金を払う。》

 

 地上波でゴルフの海外メジャーを見ることができるのは、4月にTBSが中継するマスターズのみ。SNSでは、テレ朝が全英オープンの中継から撤退する方向であることに落胆する声が多く上がった。

 

《海外男子ゴルフが三度の飯より好きな自分にとっては大ショック まあ他の方法で見れることは見れるのだが、こういうデカい大会すら地上波で見れないのは、個人的に文化や社会の衰退を感じてしまう》

 

《現状のゴルフ人気を考えたら仕方ないんだろうね。スポーツは優秀なコンテンツ。もはや“タダ見”できるご時世じゃないってことだな。価値に見合うコストを我々はきちんと支払うしかない。TVはますます貧相になるなぁ》

 

《寂しくなるな…もう、ネットの時代なのか…あのテレ朝でもサッカー日本代表の試合も減少しているもんな。Mastersだけなのもな…寂しくなるな》

 

 テレ朝は、2020年まで全米オープンを中継してきたものの、2021年から撤退。そのときは、テレ朝で日曜日の朝に放映されるアニメ・特撮番組を指す「ニチアサ」好きには、放送休止がなくなるため朗報という声もあがっていた。今回も、一部からは喜ぶ声が上がっているが、「ニチアサ」の枠が増えるわけではなさそうだ。

 

《テレビ朝日のゴルフ全英オープン放送撤退の報道を見て一瞬ニチアサのことを考えたけど、ニチアサが影響受けるのは全米オープンだった》

 

《このニュースでニチアサ潰れなくなるって喜びの声あるけど、潰れてたのは全米オープンの方で、そっちの方は既にテレ朝は放送やめてる》

 

 スポーツ中継の“冬の時代”はこれからも続きそうだ。

( SmartFLASH )

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