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「少し変わった印象を与えた」“一平ショック”大谷翔平の会見に「話し方のプロ」がつけた「点数」と「疑問」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.03 17:49 最終更新日:2024.04.03 17:57
「彼がそういうことをしていたということも、まったく知りませんでした」
3月26日、元通訳・水原一平氏の違法賭博問題について会見を開き、自身の関与を完全否定した、ドジャースの大谷翔平。それから約1週間、大谷はInstagramで水原氏のフォローを外すなど、徹底した水谷氏との“絶縁”を続けている。
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「会見では、話せる内容に限られるとしたうえで、用意したメモに沿って水原氏がギャンブル依存症だったこと、そして自身の口座から勝手に違法ブックメーカーに送金したことを知った経緯を話しました。また、警察当局の捜査にも全面協力すると言っています。質疑応答の時間はなく、10分あまりの短い会見でした」(スポーツ担当記者)
『スピーチライター 言葉で世界を変える仕事』の著者である、話し方のプロ・蔭山洋介氏は、大谷の会見についてこう採点した。
「ポジティブな印象を受けますね。メモを用意していらしたので、そのメモを全部、読み上げるという選択も十分にあり得たと思います。こういう会見って、一言一句、間違えたくないので、事前にすべてその原稿を書いて読み上げるというのが定番のやり方です。しかし、彼の場合はそうせずに、おそらく自分の言葉で語りたいという思いから語られたんだろうと思います」
と好印象を持ったうえで、疑問を持つ部分もあったようだ。
「記者会見というのは、大統領にしろ、どんな方であれ、記者の質問に答える場が『記者会見』なので、それをやらないというのは、少し変わった印象を与えたんではないかと個人的には思いました。
大谷さん側は、喋れば世間は分かってくれるという思いがあるのか、彼の会見はたしかに整理されているんですけど、あくまでも人柄を伝えるという内容にとどまっていると思います。事実関係が整理されて、『大谷さんはぜんぜん関係ないですね』ってはっきり断言できるだけの証拠などが開示されたわけでは、いっさいないので。
ただ、それはたぶん、裁判でやらなきゃいけないから言えないってことで、伏せられてるんですよね。当然、その情報はもう積み上がってきているはずなんですが、記者としてはそれを当然、知りたいんですけど、話してくれないので『人柄はわかったから、事実関係は? 証拠は?』と言う疑問は残ります。ですので、会見に点数を付けるとした65点です」
大谷本人の口から、次なる“アーチ”が放たれるのはいつか。
( SmartFLASH )