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ドジャースが抱える“先発”不足…“貴重な左腕”だった人物はDVで起訴
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.12 17:45 最終更新日:2024.04.12 17:45
2023年9月にDVの疑いで逮捕された、元ドジャースのフリオ・ウリアス投手が、5件の罪で起訴されたという。4月9日、AP通信などが報じている。ウリアスは1996年8月12日生まれの27歳だ。
2024年シーズンインに先駆け、MLB公式サイトが今季最初のメジャーリーグ「パワーランキング」を発表したのは1月3日のこと。
それによると1位はアトランタ・ブレーブス、2位がロサンゼルス・ドジャース、そして3位に昨季の王者テキサス・レンジャーズが続いている。ちなみにエンゼルスは“大谷ロス”が響いて24位と低評価となった。
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大谷翔平、山本由伸を補強しながら、なぜドジャースは1位になれなかったのか。
「大谷とテオスカー・ヘルナンデスを補強したことで打線はブレーブスと双璧と見えます。ただ、投手陣を比べたとき、とくに先発陣は見劣りします。エースのカーショウも復帰は夏過ぎですし、どうしても足りません」
その駒不足を、本来なら補って尚且つ勝ち頭の可能性があった投手が、ウリアスだった。
ウリアスは2021年の開幕から先発ローテーションに定着。左腕から繰り出される150km超えの速球と多彩な変化球で白星を重ねた。10月2日のミルウォーキー・ブルワーズ戦ではメキシコ人としては史上4人めとなる20勝を記録し、最多勝のタイトルを獲得した。
2022年は17勝7敗、防御率2.16で最優秀防御率賞を獲得した。2023年はシーズン開幕前の3月に開催された第5回WBCのメキシコ代表選出された。シーズンでも21試合に先発して11勝8敗。しっかりとローテーションを守った。
だが、良かったのは夏過ぎまで。9月3日にDVの疑いで逮捕され、同6日には制限リスト入りしていた。じつは2019年5月にもDVの疑いで逮捕されており、20試合の出場停止処分を受けていた。当時はDVのカウンセリングプログラムを修了することを条件に不起訴処分になっていたが、MLBの規定で2度の出場停止処分を受けた選手はいない。
4月9日の報道によると、ウリアスは配偶者への暴行、不法監禁など5件の罪に問われ、罪状認否は5月2日に予定されているという。
「ウリアスは2023年シーズン終了後にFAとなりましたが、逮捕されていなかったら獲得に動くチームが多かったことは間違いありません。その一番手がドジャースでした。ロスという土地柄からメキシコ人たちにドジャースは人気があるし、彼がいることで観客動員につながる。貴重な左腕であり、2年前には20勝した実力派です。黙っていても二桁勝利は堅い。
ドジャースにとっては本当に頭の痛い問題でした。DV事件を起こさず、FAで残留していたら、先発投手の駒不足も解消できていたんですがね。何よりもウリアス本人が残留したがっていたと聞いています」(現地記者)
過去には20勝を挙げながら、2度の逮捕で現在は当然ながら所属チームはなし。DV問題に厳しい見解を示すようになったMLBだけに、ウリアスはプレーできる国のひとつとして日本も考えていたという。
しかし、2度めの逮捕でドジャースのローテーション投手の座ばかりか、来日の可能性もなくなったと考えるべきだろう。
( SmartFLASH )