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【赤ヘル打線の名脇役】大下剛史「広島は三位一体の強さ」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.11.24 20:00 最終更新日:2017.11.24 20:00
カープのスター打者といえば、「ミスター赤ヘル」山本浩二と「鉄人」衣笠祥雄。だがこの2人だけじゃない、個性派が睨みを利かせ、いつも赤ヘル打線は他球団の脅威だった。かつての赤ヘル打線の名脇役に再会した!
初優勝の切り込み隊長として活躍し、現在野球評論家の大下剛史氏はこう語る。
「今は穴がないもんな。見たらわかるじゃろうが。もう勝負にならんよ。マツダスタジアムも素晴らしいけ、子供連れも楽しめるし、デートにもいい。市民球場時代はきついヤジもよう聞こえよったけど、今は少なくなったから雰囲気もいいね。練習設備もいいから、個人練習がどんどんできる。球団と選手とファンが三位一体となった強さじゃろうな。
浩二が監督になって、ワシがコーチになったときは、やらせるワシらもそりゃつらかったよ。でも鬼にならんと。それで3年めに優勝したんじゃ。プロに入って50年、今はなんもしとらんけど、こうやってみんなと野球の話ができるのは幸せなことじゃ。
10年くらい前から、毎年中学生の野球大会をやっとるけど、不真面目な奴がいたらどやしつけるんじゃ。グラブをきれいにするとか、グラウンドをきれいにするとか当たり前のことが大事。野球を通して、子供たちにワシの信念を伝えていきたいね。命ある限りはな」
おおしたつよし
内野手 1944年11月29日生まれ 駒澤大から東映に1967年入団、1975年に広島に移籍し盗塁王。コーチ時代は厳しい練習で「鬼軍曹」と恐れられた。現在は野球評論家
(週刊FLASH 2017年10月31日号)