2024年7月2日、『マイナビオールスターゲーム2024(第1戦23日・エスコンフィールド北海道、第2戦24日・神宮)』のファン投票の結果が発表され、パ・リーグでは日ハム勢が9部門でトップ選出された。
131万4833票で両リーグトップの票数を獲得した万波中正外野手を筆頭に、4人が100万票を超えた。
第1戦の開幕スタジアムが、日ハムの本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」なのが追い風となったことは間違いないが、それでも9部門独占は驚異的だ。
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SNSでは「新庄マジック」との声も多いが、当の新庄剛志監督本人は「できたらホームスチールをしてほしいなって思いますけどね。何かね、オールスターは何か爪痕を残してほしい」と期待を語っている。
一方で、近年の球宴で顕著になっている兆候がある。それは巨人の選手がファン投票で選ばれなくなっていることだ。
今回、部門別1位を獲得したのは岡本和真内野手の一人だけ。岡本自体は6度めの球宴出場となり、「歓声や声援を楽しみたい」と語ったが……なんとも悲哀あふれる結果に終わった。
「かつては “人気のセ、実力のパ” と言われ、人気の象徴だった巨人からは複数の選手が1位に登場するのが常でした。ところが、ここ数年は人気に翳りが見られ、2023年こそ大勢、中田翔、坂本勇人と3人が選ばれましたが、昨年はゼロで今年も1人だけです」(巨人担当記者)
ぬぐいきれない不人気の表われだが、その理由はいったい何なのか。
「2021年以降、優勝がないこともあげられますが、いちばんの要因は、『巨人には生え抜き選手が少ない』ということでしょう。
FA補強ばかりで、生え抜きのスターが坂本、岡本以降出ていない。ファン心理というのは、まずそのチームで切磋琢磨し、主力へと成長する姿に感動して応援したくなるものです。
しかし、FA選手ばかりの巨人で、しかもセ・リーグで現状4位に甘んじている巨人では、ファンが応援する気持ちも薄れてしまうでしょう」(同)
不人気の影響が試合に出ないとよいのだが……。